☆☆☆☆☆(5点:とても好きなお店!)の飲食店をセレクトしました。
【飲食店の「点数」について】
このブログにおける「点数」はいわゆるグルメレビューサイトなどの評価点の考え方とは違います。
「5点:良い⇔1点:悪い」という評価基準ではなく、点が付いていればすべて「オススメ」の飲食店であり、点数の多寡でそのオススメ度合いを表現しています。
点数は料理の評価だけによるものではなく、対価、接客、立地、雰囲気などさまざまなファクターを総合した、あくまでも主観に基づく食後感によるものなので、絶対的な料理のクオリティと同期していないこともあります。
また、同一の店舗であっても訪問時期により点数が異なることがあります。
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☆☆☆☆☆(5点:とても好きなお店!)
☆☆☆☆★(4点:誰にでもオススメ!)
☆☆☆★★(3点:けっこうオススメ!)
☆☆★★★(2点:ちょっとオススメ!)
☆★★★★(1点:お好きな方はぜひ!)
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すっかりお屠蘇気分も抜けてみなさま既にお仕事モードかと思いますが、新年一発目のブログは昨年末の忘年会の食事から。
2022年の年の瀬、最後の最後にウマいもの食べて2022年を締めくくろうじゃないの、と言うわけで向かったのは東銀座。
昭和通りの東側にはいにしえの地名を冠した「木挽町通り」と言う通りが有るのですが、その通りを築地側から「清月堂本店」を目印に入り、料亭「松山」(ここ、政財界の大物が足を運ぶ有名な料亭なんだそう)のお向かいあたり。
またぞろ「まん延防止等重点措置」なんかが発令されてしまいなんとも冴えない新春ですが、本年もぼちぼち食べもの日記をアップしていきたいと思います。
この4月以降すっかり引きこもっているのですが、引きこもっていても腹は減りますし、腹が減ったならウマいものが食べたい。
2013年1〜3月期は10年ぶりの減益というニュースが報道されたと思ったら、今度は170億ドル(約1兆6500億円)という途方もない金額の社債発行のニュースが流れるなど、良くも悪くもあいかわらず世間を賑わせているアップル。
そのアップルですが、スティーブ・ジョブズ亡き後の同社を率いているのがティム・クックCEO。CEO就任当初はそれ誰よ?的な扱いで、知名度も今ひとつでしたが、最近ではメディアへの露出も増え、すっかりアップルの顔として認知されていますね。
・AppleのCEOティム・クック氏とコーヒーを飲む権利が61万ドルで落札
これは文字通り、ティム・クックCEOとコーヒーを飲む権利がオークションサイト「charitybuzz」で競売になったというニュース。
落札価格はなんと61万ドル(約6240万円)だそうです。
アップル本社でティム・クック氏とともに30分~1時間のコーヒーブレイクを楽しめるというアップルマニアにはたまらない権利ですが、どんなこと話せばいいんでしょうね?
機密保持にはことさら神経質な同社のことですから、間違っても新商品の情報とか教えてくれないでしょうしね。
なお、オークションの収益は慈善団体「Robert F. Kennedy Center for Justice & Human Rights」に寄付される予定だそうです。
はい、週のまんなか、水曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
先日のブログで、マクドナルドのハンバーガーは何年も腐らずカビも生えないというネタをお伝えしましたが、フライドポテトもね。こんな記事がありました。
・ここまで違うとは…マクドナルドとケンタッキーのポテトを3年間放置した実験結果
こちらはフライドポテトを密閉容器に保管し3年後の状況を調査したもの。
ご覧頂くと一目瞭然なんですが、ケンタッキーのフライドポテトは朽ちてカビらしきものに覆われてしまっていますが、マクドナルドのそれは原型をとどめカビの発生も見られません。
もちろん、どれだけ厳密にイコールコンディションで実験されたかは不明ですし、そもそも研究機関でもない個人の実験ゆえこの結果を額面通りに受け取ることはできないわけで、真偽のほどはみなさんの判断に委ねますが、ぼくなんかはこういう記事を見ちゃうとちょっと恐くなっちゃいますね。
ある食品業界のかたに「マクドナルドのハンバーガーってホントに腐らないんですか?」って訊いたらそんなの常識でしょ?って顔で「そうだよー!」って言っていましたし…。
そういえば昨日のインターネットの記事にこんなヤツもありました。
・中国産食品、猛毒135品リスト 「ナッツ類」に発がん性高いカビ ほかにも…
ようやく最近になって廉価な輸入食品の危険性が喧伝されるようになり、消費者の食に対する安全意識も高まっているようですが、あまりにも廉価なファーストフードやチェーン系居酒屋などに行けば自然とこのような危険な食品を口にしてしまっているわけで、公に規制してくれない限りは、今後も自分の身は自分で守る、というスタンスで食の安全を確保するしかないようです。
はい、チョイとシリアスなネタになってしまいましたが、火曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
「東京R不動産」という不動産情報サイト、知っていますか?
世の中に不動産情報を扱うサイトは無数にありますが、このサイトは普通の不動産情報サイトではありません。
「一風変わった物件も、人によっては、それが宝物のような空間かもしれない」という観点から、「レトロな味わい」、「改装OK」、「お得なワケあり」、「天井が高い」、「デザイナーズ」、「オマケ付き」、「倉庫っぽい」などなどの切り口でおもしろい物件を集めた不動産情報サイトです。
たとえば「オマケ付き」のカテゴリーを覗いてみると、こんな物件。
・仲良しお隣さん(蒲田駅徒歩10分、賃料82,000円、22.07平米)
スキップフロアで1階、1.5階、2階、2.5階、ルーフバルコニーという構造になった部屋が5世帯連なった「長屋」的なアパートで、ルーフバルコニーは5世帯の共有。キッチン、トイレ、バスは1部屋ずつに設置されているので、シェアハウスみたいな濃厚な「家族感」はないけれど、ルーフバルコニーを使ってゆるやかな交流が図れるという物件。
「レトロな味わい」のカテゴリーにはこんな物件。
・渋谷の隠れ家 ビラ・モデルナ(渋谷駅徒歩7分、賃料105,000円、17.5平米)
ここは建築マニアにはけっこう有名な建物で、1974年竣工で現在も人気の物件。説明には「小さな部屋の集積体は切り返しの連続として現れ、魅力的な外観に。ホテルのようなロビーやフロントしかり共用部や館内案内、中庭のシンボルツリーハイサイドライトなど、心をくすぐる要素がたくさん」とあります。
「郊外・リラックス」のカテゴリーにはコレ。
・お代官様のお屋敷(千葉県夷隅郡大多喜町、8800万円、351.06平米)
は?茅葺き?建築は明治初期だそうです。説明には「正直、価格もよく分かりません。安いのか高いのか」と。おいおい、オマエら不動産屋だろーっ!って思わずツッコミ入れたくなりましたが、確かにこんな物件、めったに市場に出回らないもんねえ。
このサイトを眺めているとすぐに小一時間くらい経ってしまうんですよねー。みなさんもお時間のあるときにぜひ。
はい、土曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
昨夜の続き、中目黒のフレンチレストラン「スゥリル」のディナー、後半戦です。
・鱗をカリカリに焼き上げた福岡県産アマダイ、鹿児島県産蚕豆とそのニョッキ、
淡いカレーの香り。
・豪州産、仔羊背肉のローストの瞬間燻製、ロックフォールチーズのソース。
・グリーンアスパラガスのアイスクリーム、岡さんのミストマトとそのエキスのジュレと一緒に。
魚料理はアマダイでした。鱗はカリカリ、パリパリに香ばしく仕上げられていますが、身の部分は実にシットリ。この食感のコントラストが絶妙です。そこに蚕豆と、パッと見、蚕豆と見まごうような蚕豆色のニョッキという見た目にも楽しい一皿。カレーの香りを軽く纏わせ、オリエンタルなテイストを醸し出すのが湯澤シェフらしいところでしょうか。
そしてお待ちかねの肉料理。本日の肉料理は…。
・ブルターニュ産うずらとフォアグラ、地蛤のパイ包み焼き。
・バロティーヌ仕立てのアンドゥイエット、マスタードソース。
・北海道産和牛「くり」のロースト、にんにく薫るマデラソース。
・豪州産、仔羊背肉のローストの瞬間燻製、ロックフォールチーズのソース。
・シャラン村ビュルゴー鴨胸肉のロースト、栃木県産女峰苺のソース。
…の5種。
ああ、選べないよ、と逡巡した挙句、結局いつも食べている「仔羊背肉のロースト」をチョイス。
絶妙の火入れがなされ美しいロゼ色に仕上げられた仔羊から立ちのぼる香ばしい肉の香りと燻煙香。視覚、嗅覚からも食欲が刺激されます。
仔羊のウマさをダイナミックに味わえる、ぼくのお気に入りの一皿です。
デセールは「グリーンアスパラガスのアイスクリーム」の他に、「ほうじ茶のブランマンジェとアイスクリーム」というどちらも遊び心あふれる2種類からのチョイス。ほうじ茶のブランマンジェにも心惹かれましたが、春らしくグリーンアスパラガスを。
「岡さんのミストマト」は栃木県のトマト名人と呼ばれる方が栽培されているトマトなんだそうですが、このトマトを使った淡いピンクのジュレの上に明るい緑色のアイスクリーム。なんともかわいらしい彩りの可憐なデセールです。ひと口アイスクリームを食べると…思った以上にアスパラガス!
才気あふれる湯澤シェフらしい、遊び心がありつつも完成度の高いデセールで満足なディナーの完成です。
細かいことですが、この春の料理に合わせて粉のブレンドを変えたという自家製のパン、これもおいしかったなあ。
あいかわらずのハイレベルな料理の数々に大満足の一夜でした。
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・店名 スゥリル(Sourire)
・住所 東京都目黒区青葉台1-15-2 AK3ビルディング2F-B
・電話 03-5784-2036
・備考 仔羊は+1,000円です。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点:とても好きなお店!)
・参考記事 2011年11月14日「中目黒 スゥリル(後編)」
2011年11月13日「中目黒 スゥリル(前編)」
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メカもの、特に飛行機が好きな方はご存知の方も多いかと思いますが、ヘッドアップディスプレイという技術があります。
これは目の前の透明なディスプレイに映像を投映することによって、通常の視界に必要な情報を重ねあわせるという技術で、もともとは戦闘機においてパイロットの視線移動の減少と、合焦時間のロスの減少を狙って開発されたものですが、近年ではボーイング社の最新鋭機、787にも採用されるなど、民生用にもその技術が移転されています。
今週発表になったパイオニアのカーナビゲーションシステムのプレミアムブランド、カロッツェリア サイバーナビシリーズには、なんとこのヘッドアップディスプレイ機能を搭載。
まだ写真を見ただけですが、確かにコレ、スゴいですよ。
道交法では走行中のナビゲーション画面の「注視」はそもそも禁止されていますし、たとえチラっとでもナビゲーションの画面を見るために視線を移動するのは危険ですが、これがあればナビゲーションの情報を見つつも、安全にドライブすることができそう。
なんか未来って感じしますねー。
ドライブ中に女性が「彼氏にゲンメツ」する理由には「道に迷う」というヤツもあるらしいのですが、これさえあればバッチリ…かな?
はい、更新が遅くなりましたが金曜日分のLifeTeriaブログの時間です。
一昨日は誕生日前夜祭、昨日は誕生日当日、今日は誕生日後夜祭ということでオレの誕生日3DAYSの締めくくりは大好きな中目黒の「スゥリル」にて。
今夜は7,500円の「MENU SOURIRE」を。
前菜と魚料理についてはシェフのおまかせ、肉料理とデセールについてはいくつかのメニューから食べ手が選ぶ仕組みです。
・ヴィシソワーズのブランマンジェ。
グリーンアスパラ、インカの目覚め、桜海老のケークサレ。
・生雲丹のバヴァロワ、オマール海老とそのコンソメジュレ、
濃厚なホワイトアスパラのクリーム。
・カナダ産、リ・ド・ヴォーとフォアグラ、帆立て貝のクリスピーなタルト、
フレッシュモリーユ茸のソース
まずは一品目、ブランマンジェ仕立てのヴィシソワーズはスムーズな舌触り。うん、おいしい!やさしいだけではなく、胡椒でマリネされた小柱がしっかりと存在感を主張する一品。
桜海老が香ばしいケークサレも実に食欲をそそる味わい。
そして二品目。雲丹とオマール海老とそのコンソメジュレを使った前菜はこのシェフのスペシャリテ。初めてこの前菜を食べたときから、こんなにおいしい前菜はなかなか無いよな、と気に入っている一品です。
今夜はこの季節にふさわしくホワイトアスパラのクリームと合わせて。
スプーンを器の底に突き立てて、雲丹のバヴァロワとオマール海老のジュレ、そしてホワイトアスパラのクリームを口に運べば。雲丹の甘さとオマールの身の甘さ、そしてアスパラの春の香りと最後にフワリと香るハーブが渾然一体となり、毎度ながら感動の味わい。
三品目は温かい前菜を。リ・ド・ヴォーは仔牛の「胸腺」、柔らかい独特な食感が好まれている希少部位ですね。これにフォアグラ、帆立貝と三者ともに主役が張れるようなスター食材がタルトの上に勢揃いする豪華な一皿。それぞれの食材が喧嘩せずに一皿の料理として成立しているのは、ソースに使われたモリーユ茸のおかげでしょうか。このモリーユ茸のソースが実に香りよく、3つの食材をまとめあげています。
すばらしい前菜ですでにぼく的にはテンションマックス。しかしここまででまだ前菜。
魚料理と肉料理、デセールはまた明日に続きます!
5月22日(火)の東京スカイツリー開業が間近に迫った5月5日(土)、6日(日)に、「東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012」というイベントが隅田川のほとりで開催されます。
これは東京都が推進している「隅田川ルネサンス」の一環として開催されるイベントで、「『東京を世界に誇れる美しい都市へ』をスローガンに、『水と緑の回廊で包まれた美しい東京』を再生するため、隅田川エリアを五感で楽しみ、『川と暮らすこと、新しい親水ライフ、川や環境との共生』に思いを馳せるイベント」とのこと。
このフェスティバルの目玉のひとつは6日(日)の18時半より始まる「光のシンフォニー」。
なんだかイベントのネーミングはどこかで聞いたことある感が漂って今ひとつなんですけど、これ、10万個の太陽光蓄電式LEDを放流し、これに合わせて東京スカイツリーも点灯、「壮大で幻想的な光のアートインスタレーション」が繰り広げられるというもの。
ゴールデンウィーク最終日、気候もちょうどいい時期ですしたくさんのひとで賑わいそうですね。
「キレイだったね」
「でもオレ、●●ちゃんの横顔ばかり見ていてぜんぜんイルミネーション見てなかった」
…なんていう現実世界ではあり得ないような会話もこういうときなら許される…かも。です。
なお、放流したLEDはすべて下流で回収しリユースされるということなのでご安心を。
はい、春の嵐が吹き荒れた火曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
今日はこの嵐のせいでオフィスのほとんどのひとが15時に仕事終了。
「お気をつけて」なんて言いあいながらみんな笑顔なのはなんで!?
みなさん途中で飲んだりせずにちゃんと帰りましょうね。
徐々に強まる雨脚と風に流される雲を見ながら思いました。
今日なら買える!
向かった先は京橋の「イデミ・スギノ」。
大人気すぎてたいていは午後早くに売切れてしまうという京橋のパティスリーです。
お店に着くと、予想に違わず今日は比較的潤沢に生菓子が揃っています。
お店の方に訊くと、さすがに今日はお客さんが少なめとのこと。いつも忙しい杉野シェフもお客さんと談笑して少しノンビリムード。
・フレゼット
・ブレジリエンヌ
「フレゼット」は苺のムース、その下にオレンジのジュレ、ピスターシュのビスキュイという構成。苺の華やかな香りでフレッシュ感あふれるムースをオレンジの酸味が引き締め、思いのほか濃厚な甘さのビスキュイがふくよかな余韻をもたらします。そしていつも通りギリギリの柔らかさに仕上げられて実に口溶けの良い食感を実現しています。
「ブレジリエンヌ」はコーヒーとキャラメルのムース。濃厚すぎるくらい濃厚なコーヒーの味わいと香り、そして強めのリキュールが実に力強いインパクトのあるガトー。もちろんこちらも極限まで柔らかな仕上げ。
絶妙な素材の組合せ、キレのある甘さに感服の2種類のガトーでした。
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・店名 イデミ・スギノ
・住所 東京都中央区京橋3-6-17 京橋大栄ビル1階
・電話 03-3538-6780
・備考 イートインではぜひ「アンブロワジー」を(テイクアウト不可)。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点:とても好きなお店!)
・参考記事 2011年06月21日「京橋 イデミ・スギノ」
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先日、悪友がぼくに1枚のリーフレットを手渡していいました。
「ここ行ってきてよ」。リーフレットの表紙を見ると「JAZZ LOUNGE en COUNTER」と書いてあります。
「ジャズラウンジ?なんでオレに?」
「いやそこじゃないって。中を見てみてよ」
リーフレットを開くと。
おっ。
ステキなお姉さんの写真とともに「仕事帰りのOLと一杯飲みませんか?」と書いてあります。
え?ジャズラウンジでしょ?ズージャでしょ?なんでOLと一杯?
頭の中「?」です。
リーフレットをよく読むと。
1.フロントに本状をご提示下さい
2.当店アテンダントがOL会員をご紹介します
3.気の合う会員が見つかるまで何度でもご紹介
4.お腹が空いたらフリービュッフェ(20時半まで)
5.時間制ではございませんので時間を気にせずお楽しみ頂けます
6.新しいカタチの出会いをご体験下さい
…とあります。
親切に「実際いくらかかるか?」という料金プランが掲載されています。
男性ドリンク代:2杯2,000円+女性ドリンク代:2杯2,000円
×サービス料20%×tax5%=5,040円
…だそうです。ちなみにビュッフェは食べ放題0円。
ということは、女性には目もくれず、ドリンク1杯だけ頼めば1,000円で腹一杯夕飯食べられるってことですよね。そういう使い方したらツマミ出されますかね?
どなたか突撃レポートお願いします。
はい、火曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
今夜はプライベートの忘年会。場所は代々木に今年オープンしたフレンチレストラン「シャントレル」。
食事前のおつまみ、季節の一皿、シャントレルのサラダ、魚料理又は、肉料理、全4皿からなる4,800円のコースです、
・茸のムースと海老、シャントレル茸
・シャントレルのサラダ
季節の一皿はマッシュルームの良い香りが閉じ込められたふんわりと弾力のあるムースに、店名の由来になっている茸、「シャントレル」を添えて。マリネしたシャントレルの爽やかな味覚が食欲をそそります。
続く前菜はサーモンの燻製、パテ、そして帆立貝、烏賊などの魚介類をたくさんの野菜とともにサラダ仕立てで。
シンプルな調理ですが、それゆえ野菜自体の味の濃さがダイレクトに舌に伝わります。久しぶりに野菜のウマさを存分に味わえるサラダを頂きました。
続くメイン料理は、ヒラスズキのポワレ、豚肉のロースト、牛頬肉の赤ワイン煮込みの3種からチョイスできます。
元来肉好きのぼくは肉料理から選ぶことは決まったのですが、豚肉、牛肉どちらもウマそうなのでしばし小考。今日は牛頬肉でいくことにしました。
おまちかねのメインディッシュはまた明日!
ワイン好きの方だと、お気に入りのワインの保管場所や保管方法に気を遣っているひとも多いと思います。最近だと安いワインセラーもたくさんありますから、思い切ってセラー買っちゃいました、ってひともいたり。
そういえば一度、軽井沢の「オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ」を訪問した際に、たまたまワインセラー、こちらはいわゆる「cave(カーヴ)」といわれる洞窟タイプなんですが、この中を見学させてもらったことがありました。写真はこんな感じ。
生まれて初めてカーヴに入ったんですが、数千本のワインが眠る様子は壮観でした。1本1万円として…。
ま、そういう高ーいワインはお店で楽しむとして、家ではもっぱらデイリーワインを飲む、ということであればセラーまでは要らないかもしれませんが、こんなグッズがあると便利かも。
この温度計はボトルに巻き付けて、保管時の温度を計ったり開栓前の飲み頃の温度を調整するために使うアイテムですが、なんとお値段は499円(税込)。
電池は交換不可など割り切った製品ですが、気軽に買えるくらいの値段ですね。
はい、日曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
昨日、大雨のなか所用で広尾まで出掛けていたんですが、広尾に出掛けるとついつい寄ってしまう場所がこちら。
「アレグレス広尾」。
小さくかわいらしいお店ですが、サロン・ド・テも併設されていて、ショーケースの中からお気に入りのケーキを選んで食べることが可能。
この日選んだのは、その名も「Allegresse」。
食感も味わいもズシリと重量感のあるショコラムースの中にはフランボワーズのソース。フランボワーズの鮮烈な酸味のおかげで、ショコラの甘さが引き立ちます。
そしてガトーの頂上には、フランボワーズの果実と、なんとローズマリー。ローズマリーの独特の風味が不思議なアクセントになっているところが塩谷シェフらしいひらめきでしょうか。
お店の名前を冠するに値するステキなガトーでした。
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・店名 アレグレス広尾
・住所 東京都渋谷区広尾5-1-43 FLEG HIROO ZERO 1階
・電話 03-5448-9591
・備考 ガトーフレーズも絶品。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
・参考記事 2011年09月10日「広尾 アレグレス広尾のタルト・オ・フリュイ」
2011年01月12日「広尾 アレグレス広尾のプチタルト」
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ようやく愛用のPC、MacBook ProのOSを「OS X Snow Leopard」から「OS X Lion」にアップグレードしました。ほんとうはもっと早くアップグレードしたかったんですけど、「Snow Leopard」の完成度は定評のあるところで、ぼく自身なんら日常の使用に不自由を感じていなかったのと、初期の「Lion」にはやはり不具合が多少報告されていたのとで、先月リリースされたアップデート版を待って満を持してのアップグレードです。
アップグレード代は破格の2,600円。これくらいなら気軽にアップグレードできますね。Windows 7なんてHome Premium版でも確か20,000円くらいしてませんでしたっけ?高すぎですよね。
アップグレードはMac App Storeからダウンロードして行うんですが、これがダウンロードに30分程度、インストールに30分以上(遅いので放ったらかして出掛けていたので正確には不明)、ちょっと時間が掛かって不安になりましたが、無事再起動してLion化完了です。
新機能てんこ盛りなんですが、とりあえず一番違和感があるのがタッチパッドやマウスでのスクロール。指でスワイプしてスクロールするんですが、この方向がちょうどスマートフォンみたいに下を読みたいときには指を上に滑らせるんですね。これにはまだ違和感がありますが、そのうち慣れるでしょうということで。
注目のiCloudのサポートなど、ぼくたちがこうだったらいいな、こんなことができたらいいな、と思い描いていた夢の世界にどんどん近づいている感じがしますが、長くなりそうなのでこのあたりはまた追ってレポートしたいと思います。
はい、月曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
昨日のランチ、中目黒の「スゥリル」のメインとデセールをご紹介。
・仔羊背肉のローストの瞬間燻製、ロックフォールチーズのソース
・庄内茄子の焼き茄子のアイスクリームとフツーツトマト
そういえば、この「スゥリル」というお店ですが、お店の特徴のひとつに、オープンキッチンという点があります。オープンキッチンやシェフズテーブルというスタイルもだいぶポピュラーになってきていますが、本格的なフレンチレストランではまだまだ少ないように思います。
このようなお店の構造だと、シェフが調理をする姿をダイナミックな臨場感とともに楽しむことができる、という楽しさがまず第一にあるわけですが、今回感じたのが、視覚だけではなく、音や香りという面での高揚感。
もちろんこのような構造ゆえ換気等には十分気を遣っているわけで、必要以上にテーブルに香りが漂うことはありませんが、スープを飲み終え、メインを待っていると香ばしい肉類の香りが鼻腔をくすぐり、調理をしている音が聞こえるわけです。
おっ!もしかして今調理しているのはぼくたちの仔羊では?なんて料理を待っている間にもワクワクしちゃうんですね。
そうしてワクワクしながら待っていた仔羊は、いつも通り鉄板のウマさでした。仔羊の旨味を余すところなく閉じ込めた絶妙の火入れに香ばしい燻煙香。そしてロックフォールチーズの刺激的な味わいと香りを残したソース。
同行の友人曰く「今までに食べた羊でいちばんおいしかった」と。ぼくがあれこれ書かなくても、これだけ書けば十分でしょう。
さて、デセールは少し変わった一品を。
「焼き茄子のアイスクリーム」とはどんなものか…。茄子がそのまま入っていたり?なんて冗談をいっていましたが、そんなことはなくて見た目は普通のアイスクリーム。でも食べると…あ…茄子だ…。このテの遊び心あるデセール、たまにやり過ぎのものもありますが、もちろんこれはすばらしい完成度。気に入りました。
13時に食べ始めてたっぷり3時間弱、すばらしい料理の数々、幸せな休日ランチでした。
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・店名 スゥリル(Sourire)
・住所 東京都目黒区青葉台1-15-2 AK3ビルディング2F-B
・電話 03-5784-2036
・備考 ランチは2,400円から。仔羊のローストは+1,200円です。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
・参考記事 2011年09月16日「中目黒 スゥリル(後編)」
2011年09月15日「中目黒 スゥリル(前編)」
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こんばんは、といいたいところですが、昨夜ちょっと仮眠するつもりが朝まで熟睡してしまいただいま月曜日早朝でございます。
はい、更新が遅くなってしまいましたが日曜日分のLifeTeriaブログの時間です。
昨日の昼間は久しぶりに会う友人と豪華なランチを楽しんできました。
場所はぼくの大好きな中目黒「スゥリル」。
中目黒駅前で友人と待合せしていたんですけど、定刻を過ぎても友人が登場せず。
「いまどこ?」
「改札にいますよ」
「オレも改札だけどー」
「目黒ですよね?」
「…?え?目黒?いや中目黒だよ」
…という、ありがちな間違いでちょっと遅刻しましたが、13時過ぎに「スゥリル」に到着。
ランチコースは2,400円〜で、前菜、スープ、メイン、デセールというコースになりますが、+1,000円で前菜をもう一品追加することができます。
メニューを眺めるとおいしそうな前菜がズラリ。
うーん。ちょっと豪勢に前菜追加しちゃいますか。
・人参のムースと生うに、コンソメジュレ
・マッシュルームのクリスピーなタルト、帆立貝をポワレをのせて
・牛蒡のスープ
「人参のムースと生うに、コンソメジュレ」、この料理はもともとは湯澤貴博シェフの師匠にあたる、日本のフレンチ界の重鎮、「ル・マノアール・ダスティン」の五十嵐安雄シェフのスペシャリテ。
人参の甘さ、うにの甘さ、異なる二つの甘さがコンソメジュレと渾然一体となって舌の上で溶ける至福の前菜。
もう一品の前菜「マッシュルームのクリスピーなタルト、帆立貝をポワレをのせて」はぼくの友人のリクエスト。サクリと気持ちのいい食感のタルトに香ばしいブラウンマッシュルーム、そしていちばん上にこれまたおいしそうな香りの帆立貝のポワレ。
こちらの前菜は香りで食欲を刺激される一品。
すばらしい前菜の連続で食欲はマックス、メインの料理に期待が膨らみますが、その前にスープ。
「スゥリル」ではいつもさまざまな素材を使ったスープでコースにアクセントを加えてくれますが、今日は牛蒡のポタージュでした。牛蒡もやはりいちばんおいしいのはこれからの季節でしょうか。口に含むと牛蒡の力強い香り。
お待ちかねのメインとデセールはまた明日!
リコーのディジタルカメラ、名機の誉れたかいGR DIGITALがモデルチェンジしてGR DIGITAL IVになりました。
見た目もスペックも劇的な変更はなく、目立つトピックといえばこのシリーズとしては初めて手ブレ補正機能を採用したくらいで、あとは基本性能を満遍なくブラッシュアップしているあたりはマジメなモデルチェンジといった印象です。
10月発売予定、店頭予想価格は8万円程度。けっこう高いんですね、GR DIGITAL。
個人的には8万円出せるならもう少し積んで一眼レフの中級機に食指が動くところですが、毎日持ち歩くのに一眼レフは重いしかさばる、という方で、なおかつ写真のクオリティもそこそこのものを狙いたい、という方には良いチョイスかもしれません。
今回は限定10,000台のホワイトエディションもありますよ。
はい、金曜日の夜もLifeTeriaブログの時間です。
今夜は昨日の続き、中目黒「スゥリル」でのディナー、メインとデセールを。
・ブルターニュ産ウズラと茸、フォアグラのパイ包み焼き
・白桃のコンポートとそのグラニテ バジルのアイスクリーム添え
初訪問の際はメインに岩中豚、二回目は仔羊と来ましたので、今回は初めての鳥類を。
豚も仔羊も肉類のウマさが存分に味わえる満足感の高い料理だったので、今夜はウズラがどう調理されるのか楽しみ。
お待ちかねのウズラ、ナイフを入れるとサクリと気持ちの良い感触でパイ生地が割れて、そのパイ生地と一緒にウズラを口に運びます。癖がなく食べやすい食材ですが、それでいてしっかりとウズラの旨味を感じることができるのは肉類の扱いが上手な湯澤貴博シェフならではといったところでしょうか。ソースはマデイラワインを使ったものだそうです。
蒸し暑い夜だったので、デセールは爽やかな感じのものをセレクトしてみました。
美しいピンク色の果肉と鮮やかなアイスクリームの緑色がかわいらしいコントラストを見せるこのデセール、今夜はこれを選んで大正解。さっぱりしていておいしかった!
良いデセールがあると食事の満足感がグッと上がります。
相変わらずのすばらしい完成度の料理の数々、大満足の夕飯でした。
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・店名 スゥリル(Sourire)
・住所 東京都目黒区青葉台1-15-2 AK3ビルディング2F-B
・電話 03-5784-2036
・備考 これからの季節は食後の目黒川沿いの散歩も最高。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
・参考記事 2011年08月09日「中目黒 スゥリル(後編)」
2011年08月08日「中目黒 スゥリル(前編)」
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この週末は土、日、月と3連休の方も多いかと思いますが。
みなさんなにをするか決まりましたか?
関東地方は幸い雨も降らなさそうですし、アウトドアで最後の夏気分を味わうのも悪くないかもです。
さて、そこで問題はどこに行くか、という点なんですが、動物好きな方は動物と触れあうなんていかがでしょうか。
え?
上野動物園でパンダ?混みますよねたぶん。
千葉市動物公園でレッサーパンダの風太くん?かわいいけどちょっと旬じゃないかも。
市原ぞうの国で象でも見る?うーん。
いやいや、いいトコありますよ。
ココ。
「町田リス園」。
そうです、リス園。
このサイト…。だいぶいい感じにゆるーい感じで、なんかレイアウトとか崩れちゃってますが…。ま、そこらへんは大目に見てください。
リスの放し飼い広場には200匹のタイワンリス。このタイワンリスに餌をあげたりしてリスと触れあうことができるそうです。
オマエ、これまたネタ的に選んだだけだろ?という声が聞こえそうですが、いやいや、けっこうマジでリコメンドですよ。入場料400円だそうです。
はい、木曜日のLifeTeriaブログの時間です。
今夜の夕飯はちょっと贅沢に中目黒「スゥリル」。
・アヴォカドのムースとオマール海老、そのコンソメジュレ
・南瓜のポタージュ
・ハタのヴァプール
前菜は前回と同じ、アヴォカドのムースをオマール海老、そのコンソメジュレを。ほかにもおいしそうな前菜がたくさんあるので目移りしてしまうんですが、今夜同行の友人は「スゥリル」初訪問ということだったので、ぼくの一存で大好きなこの前菜をチョイス。友人曰く、このコンソメジュレの固さ(やわらかさ)がいい、と。そうそうそう、確かにこのコンソメジュレの絶妙な食感がまたいいんですよね。
スープは冷たい南瓜のポタージュ、バターナッツという品種の南瓜だそうです。これに冬瓜を乗せて。中華料理のスープで冬瓜というのは良く見かけますが、フレンチで冬瓜というのは珍しいかもしれません。冬瓜は身体を冷やす効能があるそうで、蒸し暑い夜にぴったりの冷製スープでした。
魚料理は「ハタ」。今夜はポワレではなく、蒸し料理で。
予想していたよりしっかりした味のソースで、ハタの身の旨味を引き出す力強い味わい。同行の友人によると、フレンチで久しぶりにおいしいと思える魚料理を食べた、とのこと。
相変わらずすばらしい料理の数々、メインへの期待も高まります。
というわけで、メインとデセールはまた明日に続きます!
この前の日曜日なんですが、我が家の立体駐車場にクルマを入れようとしたところ、ゴゴゴゴゴといういやーな音がしまして、慌ててクルマを降りて下まわりを覗いてみたら、エンジンの下面を覆っているアンダーカバーが駐車場のパレットに引っかかっているわけですよ。
このテのクルマ、最低地上高が低いクルマって、ウッカリすると歩道に乗り上げるときですらフロントスポイラーを摺ってしまったりするんですが、ウチのクルマも前のオーナーが下面を当てたことがあるらしく、アンダーカバーの固定が若干甘かったんですね。それがいつの間にか外れてしまっていたらしく。
ぼくの後には駐車場への入庫待ちのひともいますし、まあ大丈夫でしょう、と一気にバックしたところ。
なんとアンダーカバーだけじゃなくてフロントバンパーフェイスごと外れまして。
大事故ですよこりゃ。
ポルシェ一族は、スポーツカーの中では比較的最低地上高に余裕を持たせているので、普通の段差などで擦ることは少ないんですが、ウチのクルマは968CS(CLUBSPORTS)という硬派な仕様なので(詳しくはこちらをどうぞ)、ノーマルの968より20mm〜30mmくらい車高が低いんですよね。
これがアダとなっての大惨事ですよ。
昨日、お世話になっているスーパーメカニック氏にウチまでお越し頂き、現状確認。
「ハチ(968)は下を当てるひと多いんだよねー」
「ポル●ェセンターでやったら4〜50ってトコですかね…?」
「うん、いい線だね。40あれば仕上がるんじゃないかな」
「…。(ため息)」
「直るかどうかわからないけど、なんとか○※くらいで収まるようにやってみるよ」
「(マ、マジ?)お、お願いします…」
そんなわけでしばらくクルマに乗れず、現実逃避でずっとコレ眺めています。
【フランクフルトショー2011】新型「ポルシェ911カレラ」、2011年9月デビュー
従来型と比較して車高はそれほど変わっていませんが、ホイールベースと全長が延ばされて、グッとスタイリッシュになった新型911、コードネーム991型。
今から予約入れたら来年初くらいには納車ですかねー。
はい、今夜もLifeTeriaブログの時間です。
このブログでも何度か採り上げている「アレグレス広尾」。
ぼくの大好きなパティスリーです。
今夜ご紹介するのは「タルト・オ・フリュイ」(450円)。
フルーツのタルトですね。
ごくごくありふれた類のケーキで、たいていのパティスリーに置いてあるかと思いますが、ここのタルト・オ・フリュイが実にいいんです。
フルーツをそのまま食べるよりも、このタルトを食べたほうがよりフルーツを感じるとでも言いましょうか。
クリーム、タルト生地のハーモニーがフルーツのフレッシュ感を引き出しているんですね。
シンプルなケーキでも、良い材料を使い、大量生産せずに手間ひま掛けて丁寧に作ればこれだけおいしくなるという良いお手本だと思います。
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・店名 アレグレス広尾
・住所 東京都渋谷区広尾5-1-43 FLEG HIROO ZERO 1階
・電話 03-03-5448-9591
・備考 ガトーフレーズは絶品。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
・参考記事 2011年01月12日「広尾 アレグレス広尾のプチタルト」
2011年01月04日「広尾 アレグレス広尾のバトンフロマージュ」
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「アインシュタイン その生涯と宇宙」という本が話題になっているそうですね。
話題なのは内容ではなくて、なんとその珍訳。
マックス・ボルンという物理学者に触れた章では、名前の「マックス」を「最大限」と誤訳し、「ボルンの妻ヘートヴィヒに最大限にしてください」とする迷訳。
その他、あきらかに機械で翻訳したことがありありとわかる珍訳迷訳が多数あり、あまりのひどさに結局初版は回収になったそうで。
Amazonのレビューには、なんと訳者からの「事情のご説明」が掲載されるというこれまた前代未聞の珍事。
詳しくは訳者からのレビューをご覧頂きたいのですが、翻訳者の手配が間に合わず、別の翻訳グループに外注に出したところ、あまりにもヒドい翻訳ができあがってきてしまったため、なんとか編集部内で修正を試みたものの結局は時間切れで出版されてしまったという、あまりにあんまりな事態だったようです。
珍訳の初版は、古本屋で20,000円の値段がついているそうで、これまたビックリ。
はい、LifeTeriaブログの時間です。
今夜は昨日の続き、中目黒「スゥリル」でのランチのメインとデセールを。
・仔羊背肉のローストの瞬間燻製、ロックフォールチーズのソース
・とうもろこしのブランマンジェとロックフォールチーズのアイスクリーム
前回のディナーで食べた岩中豚も抜群だったのですが、もう、今回のこの仔羊にはノックアウトされました。
絶妙な火入れがされた仔羊の背肉は、雑味なく仔羊の旨味だけがその身に凝縮しているかのような洗練の極み。そこに食欲をくすぐる燻煙香とロックフォールチーズのソースの刺激的な香りが加わることによって、洗練されているだけではなく、力強い味わいが産み出されます。
なーんて、凡百のことばを書き連ねても、このすばらしさは伝わらないと思いますので、もう、写真を見てご想像頂ければ、と。そんな感じです。
デセールはとうもろこしのブランマンジェに、そしてこれまたロックフォールチーズのアイスクリーム。とうもろこしの味がしっかりと残ったブランマンジェが美味でした。
前回のディナーに続き、またしてもすばらしい料理の数々に感服。大満足のランチでした。
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・店名 スゥリル(Sourire)
・住所 東京都目黒区青葉台1-15-2 AK3ビルディング2F-B
・電話 03-5784-2036
・備考 ランチは2,400円から。仔羊のローストは+1,200円です。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
・参考記事 2011年06月01日「中目黒 スゥリル(後編)」
2011年05月31日「中目黒 スゥリル(前編)」
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「Zappos.com」という、アメリカのインターネット通販会社があります。
あります。って言い切っていますが、先ほどまでそんな会社があるなんて不勉強で知りませんでした。
靴を中心に衣料品を扱う通販会社なんだそうです。
ただそれだけならどこにでもありそうな話なんですが、この会社、とにかくさまざまな伝説を持つ会社のようです。
あるお客さんは、うっかり買おうと思っていた靴を注文するのを忘れていて、いざ注文しようとしたら、買おうと思っていた靴はすでに完売してしまっていました。
普通だったら、「お客様がお求めの商品は完売で、次回入荷は未定です」と答えてしまえばいいのでしょうが、この会社の社員は驚くことに、「Zappos.com」が本拠地を置くラスヴェガスの靴屋をくまなく回り、お客さんが欲しかった靴を探し出し、さらに驚くことに、お客様が待っているからと言って自らお客さんに届けに行ったというのです。
儲けはゼロ。というか、こんな手間を掛けていたら大赤字でしょう。
また、あるときは病床の母親のために「Zappos.com」で靴を買った顧客がいたそうです。
残念ながら母親は快復することなく、そしてその靴を履くこともなく亡くなってしまいました。返品期間は過ぎてしまっているけど、結局履けず仕舞いだったので返品したい、という顧客の申し出に対しては、快く返品を受け付けるとともに、お悔やみの花束とメッセージカードを届けたそうです。
もちろん、このようなコスト度外視のサービスが実は書籍やブログで世界中に伝播してとてつもない広告効果を産み出しているという穿った見方もできなくはないですが、この会社の場合、もっと純粋に、お客様を喜ばせたい、お客様をビックリさせたい、そんな素朴な衝動によって行動原理が決まっているように感じられます。
口ばかり、言葉だけのCSはまったく心に響きませんが、ほんとうのCSとは何か、ほんとうの顧客志向とは何か。いろいろ考えさせられる話でした。
はい、ちょっとマジメな話のあとはLifeTeriaブログの時間です。
暑かった日曜日の昼間に、今年ぼくが大注目の中目黒「スゥリル」でランチを楽しんできました。
5月31日の初訪問以来、二度目の訪問、ランチに訪問するのは今回が初めてです。
ランチはアミューズ、前菜、スープ、メイン、デセールという構成で、前菜とメイン、デセールをそれぞれ5〜6種のメニューからチョイスします。
・アヴォカドのムースとオマール海老、そのコンソメジュレ
・とうもろこしのポタージュ
「アヴォカドのムースとオマール海老、そのコンソメジュレ」は、湯澤貴博シェフが表参道の「アンフォール」にいたころからぼくが愛してやまない前菜で、当時は行くたびにこの前菜を食べていたような記憶があります。
残念ながらいまはレギュラーのメニューにはラインナップされていませんが、この日は事前にお願いして出して頂きました。
スプーンにすくってひとくち。感無量です。
美しく黄金色に輝くジュレにオマール海老の風味を閉じ込めて、そこに少しオリエンタルな香りもフワリと漂わせ、アヴォカドのムースと一緒に口に運べば、それらが渾然一体となって舌の上に溶けていきます。
すばらしい前菜の余韻にしばし陶然としつつ、スープを。
この日はとうもろこしのポタージュ、しかしそこには思いっきりビターなコーヒーのジュレを浮かべて。才気あふれるこのシェフらしいアクセント、ジュレの苦みがとうもろこしの甘さを際立たせます。
お待ちかねのメインは、「仔羊背肉のローストの瞬間燻製 ロックフォールチーズのソース」。こちらも「アンフォール」時代に食べたことがあり、抜群にウマかった記憶があります。
というわけで、絶品の仔羊とデセールはまた明日に続きます!
おもしろいリサーチがありました。
「10代女性はmixiよりTwitterがお好き!コミュニケーションがとっても大事」
これによると、20代〜40代のTwitterの利用率は、
・20代:42.9%
・30代:35.9%
・40代:28.2%
…となっているのに対して、10代は63.1%と突出しているそうです。
10代に限っていえば、Twitterが、mixi(54.1%)やFacebook(22.1%)を上回る結果となっているとのこと。
mixiってほとんど使ったことがないので、未だに使い方もよくわからず楽しさもよくわからないままなのですが、最近友人たちに訊くと、昔は使っていたけど最近使わなくなってしまった、というひとが結構いますし、特に若いひとたちの間では新たなSNSの出現で一時期の勢いはすでに失われていると見るべきなのかもしれません。
はい、LifeTeriaブログの時間です。
・甘鯛のポワレ 南仏風スープ仕立て
・軍鶏(シャモ)のヘーゼルナッツ
甘鯛はこの魚らしい鱗のパリパリ感を活かして鱗焼きに。皮目のパリパリ感がジューシーな身の食感を引き立たせます。スープにも野菜のやさしい味が抽出されていて美味。
この夜の肉料理は軍鶏(シャモ)でした。そういえば以前のお店では仔鴨にヘーゼルナッツをまぶした料理を食べたことがありますが、その軍鶏版ですね。ナイフを入れようとすると、右手に伝わるプリッとした肉の弾力。味わいもいかにも軍鶏らしく、力強く野性味のある旨味にあふれています。ガルニチュールにはヤングコーンやジロール茸を。ジロール茸はこの季節が旬。おいしい茸でした。
さわやかな前菜から力強いメインディッシュまで、奇を衒うことなく、しかしどれも丁寧に仕上げられた一皿一皿で徐々に厚みを増してゆく味わいは、中田雄介シェフらしい実直な組立てでとても好ましいものでした。
コースはひとまずここまで。
デセールはお好みでコースに加えることができますので、当然ぼくたちはデセールを追加。
・チョコレートのテリーヌ
濃厚。そして滑らかな舌触り。ドッシリとして格調高いデセールで素晴らしいディナーの締めくくりです。
西麻布や表参道という場所ではなく、代々木八幡という静かな土地にこのようなステキなレストランがある、というのは組合せの妙とでも言いましょうか。女性陣からは、男性がこういうレストランを知っていたら株が上がる!と好評でした。
まだまだ料理も変化していくと思いますが、すでに抜群の安定感で、どの皿もおいしく頂くことができました。
お店が少し落ち着いたら、また訪問してみたいと思います。
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・店名 シャントレル
・住所 東京都渋谷区元代々木町24-1 アブニール元代々木1階
・電話 03-5465-0919
・備考 事前に道順を予習してカッコ良くお店に(笑)。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
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先日、我が家のアナログチューナー付きHDDレコーダーの調子が悪くなったことをこのブログに書きましたが、そんなわけで、ただいま買換え検討のためテレビやらHDDレコーダーの情報を調べています。
ほとんどテレビ見ないので、友人からも「オマエ、テレビってFormula1中継観るだけだろ?要らないじゃん」と言われていまして、ま、確かにその通りなんですけどねえ。
でも、最近のテレビの進化にはビックリしました。
東芝のREGZA、「タイムシフト再生」。6チャンネル分を30時間分常に本体内のハードディスクに記録していますので、まる1日分以上、さかのぼってテレビを観られるんですね。ハードディスクどんだけ積んでんの?と思ったらなんと2TBだって。もっとも、バルク品のハードディスクなら、2TBで8,000円くらいで売られていますから、それほど驚くことではないのかも。
はい、更新が遅くなりましたが、金曜日分のLifeTeriaブログの時間です。
7月1日、代々木に新しいフレンチレストランが誕生しました。
「Les chanterelles(シャントレル)」。
昨年末まで原宿の「ブラッスリー・ラルテミス」のシェフを努めていた中田雄介シェフが、満を持してオープンさせたレストランです。
開店当日なんて、たぶん常連さんのなかで駆けつけたいひと、たくさんいると思いますので、ぼくみたいな者が初日のプラチナシートをゲットしては申し訳ないな…と思いつつ、ささやかなお祝いとして花を持参しようと思い、小田急線の代々木八幡駅前の生花店で花束を作ってもらっていると、店員さんが、「シャントレルさんに行かれるんですか?場所わかります?」と言って、丁寧に場所を教えてくれました。
なんか温かくていいですね、代々木八幡。
「8月からランチもやるんですって。私も行こうかなー。あ、お店の前、お花ですごいことになっていますから、すぐわかりますよ」という生花店の店員さんの声に送られて、お店を目指します。
山手通りの高架をくぐり、住宅街に入り5分ほど歩くと、おおっ。ありました。
ほんとだ、レストランのファサードは花、花、花。花で埋め尽くされて壮観。
今夜一緒に夕飯を食べることになっていたメンバーのひとりは、花屋かと思って一瞬通り過ぎてしまったと。笑い話のようですがコレ実話。
予約時刻の19時半に店内に入ると、すでに満席。そしておいしそうな料理の香りがただよっています。
店内はコンクリート打ちっぱなしの壁を一部分だけ残して都会的な印象を漂わせつつ、ナチュラルな色合いに仕上げた木材を使って、心地よく寛げる空間に仕上がっています。
壁には茸をテーマにした珍しいトランプカードのディスプレイ。「シャントレル」というのは茸の一種なのだそうです。
店内の様子はお店のサイトで良くわかります。
http://www.chanterelle.jp/newsblog/2011/07/post-2.html
そういえば、お店の雰囲気にぴったりの、シンプルで軽やかな曲線を描くカトラリー、これいいな…と思って手に取ってみると、イタリアのALESSIのものでした。
店内のディスプレイや、カトラリーひとつひとつにもシェフのセンスが現われているお店はとても好ましいものです。
・豚肉のリエット
・フォアグラを乗せたバゲット
・玉葱のムース 北海道産の雲丹とコンソメジュレ
・タスマニア産サーモンの瞬間燻製 季節の野菜と温泉玉子添え
前菜の一品目、玉葱のムースの甘味と雲丹の甘味、ふたつの味にアクセントを添えるのがトマトの風味が香る金色に輝くコンソメジュレ。蒸し暑い夜にぴったりの、見た目にも、味わいにも清涼感が漂うステキな一皿。
前菜のもう一品は軍鶏(シャモ)のテリーヌか、タスマニア産サーモンの瞬間燻製からのセレクトとなりますが、ぼくは迷わず中田雄介シェフのスペシャリテ、サーモンの瞬間燻製を選択。
これ、ぼくの大好きな前菜です。最初はサーモンとサワークリームだけで。ああ、これこれ。思い出しました。ふんわりと漂う燻煙香が食欲を刺激します。以前と変わらないおいしさ、これ毎日食べたいなあ(笑)。そして次に温泉玉子を崩してサーモンに絡ませて。サーモンをそのまま食べるのとはまた違う味わいを楽しみます。
この時点で女性陣からはけっこうおなかいっぱい!という声が上がりますが、いえいえ、ここからが本番です。
魚料理と肉料理は後半に続きます!
昨年末、12月28日に夕飯を食べた「ブラッスリー・ラルテミス」のシェフ、中田雄介さんがこの夏、オーナーシェフとして新たなスタートを切ります。
住所:東京都渋谷区元代々木24-1
アブニール元代々木1階
電話:03-5465-0919
昨年末に訪問したとき、すでに独立を決めていらっしゃったので、開店を心待ちにしていました。
先日ご紹介した「スゥリル」の湯澤貴博シェフ、そしてこの中田雄介シェフ、料理のテイストは違いますが、とても好きな二人のシェフが相次いで新しいお店をオープンすることに喜ばしい気持ちになります。
「シャントレル」とは、フランスのキノコの名前だそうです。
7月1日(金)、いよいよオープンです。
はい、火曜日の夜、LifeTeriaブログの時間です。
久しぶりにスイーツの話題を。今日のスイーツはいいですよー。
「イデミ・スギノ」。
もともとは神戸の超人気店だった「パチシエ イデミスギノ」が、満を持して東京に店舗を移転したのが2002年、いまから9年前です。
古ぼけたビルが建ち並ぶ京橋にオープンした「イデミ・スギノ」は、神戸での評判を聞いて駆けつけた東京のスイーツマニアをノックアウトし、瞬く間に東京を代表するパティスリーとしてその名を馳せました。
オープンしたてのころ、ぼくは会社を抜け出してしばしばこのお店のケーキで一服したものでした。ずいぶん豪華なティーブレイクです。
その頃はまだ、夕方に行ってもショーケースにはケーキがあったのです。
それが、いつのころからか、たぶん杉野英実シェフが、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演したころからだと思うのですが、毎日開店と同時にスイーツマニアたちが大挙して押し寄せ、昼前にはすべてのケーキが売り切れてしまうという異常な状態が何年も続いていました。
夕方、会社を抜け出してお店を覗いてみても、来る日も来る日もショーケースの中は空っぽ。憤懣やるかたないぼくは、午前中からケーキ買いにくるなんてどんだけヒマ人なんだよバカヤロー。と心の中で呟いてはすごすごと会社に帰るなんてこともありました。
しかし、ここにきてようやく、以前よりは商品の供給量に余裕が出てきて、夕方でも多少は買えるようになってきました(それでも人気商品は夕方ではほぼ入手不可ですが…)。
商品のクオリティを維持するため、自分の目の届かない範囲までお店を広げることはしない、と、かたくなに多店舗展開やお店のキャパシティ増強を拒んできた杉野英実シェフですが、ようやくクオリティを維持しつつ増産できるだけのスタッフが揃ってきたのかもしれません。
今夜ゲットしたケーキは3種。手前から時計回りに、
・スーボア (カシスのムース、ヴァニラのムース)
・メルべイユ (フランボワーズのムース、白桃のムース)
・アンブル ノア(プラリネとチョコレート)
極限まで口溶けを重視して作られたムース、異なった材料のレイヤーを精緻に重ねることにより生まれる複雑な味わい、そしてドッシリした甘さにキレを出す洋酒使い、少し大げさですが、もはやその洗練された技法は孤高の域に達すると言っても良いほど。
食べているときは濃密な甘さに口の中が支配されているのに、食べ終わるとスッキリとキレの良い後味が残っている。
こういうケーキ、なかなかありません。
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・電話 03-3538-6780
・備考 イートインではぜひ「アンブロワジー」を(テイクアウト不可)。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
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昨日は4年ぶりに大好きなシェフの料理を堪能した興奮で、思いがけず長文のブログになってしまいました。
興奮しすぎてメニュー表記まで間違っていたことに先ほど気づきました。すばらしい前菜、「仔鳩」と書いてしまいましたが正しくは「仔兎」です。すみません。
今夜は昨日の続き、中目黒「スゥリル」でのディナー、後半です。
・わらさのポワレ、筍とホタルイカ ヴィネグレットソース
・岩中豚のポワレ 林檎と生姜のチャツネ
・ココナツ風味のお米のバヴァロワ 苺のソルベを添えて
わらさはかなりレア感のある仕上げで、魚の身の旨味もたっぷりと残して。おいしい魚を頂きながら、そういえば肉料理の印象が強過ぎて忘れていたけど、以前食べた魚料理、石鯛のポワレとかおいしかったっけ、と思い出しました。
お待ちかねの肉料理は、岩中豚を。岩中豚、その名から想像がつくとおり、岩手のブランド豚で、岩手中央畜産株式会社を略して「岩中」。
肉は実に美しい色合いに火が通り、これ以上でもこれ以下でもない、絶妙の火入れ。外側の香ばしいチャツネの風味が肉の香りと脂身の甘さをさらに引き立たせます。豚肉料理の醍醐味を味わえる、すばらしい一皿。
デセールはお米のバヴァロア。お米、ココナツ、パイナップルという組合せは、アジアンテイストを感じさせておもしろい趣向ですね。以前の「アンフォール」でもこういうテイストのデセールは食べた記憶がなかったのですが、とても気に入りました。
お値段についても書き添えておきますね。
この日のディナーコースは5,500円(チャージ500円別)。仔兎とフォアグラの前菜は+500円の追加料金なので、6,500円(税別)となります。
中目黒というエリア、スタイリッシュな空間、そして何よりこのクオリティとこのボリュームの料理で6,000円台。これはすばらしいコストパフォーマンスと言って良いのではないでしょうか。
期待に胸躍らせて訪問し、期待に違わぬすばらしい料理の数々にノックアウトされた一夜でした。
その料理からは、総じていうならば、以前からの輪郭の強さ、力強さという美点に、スッキリと洗練された感覚が加わったような印象を受けました。
そして、インテリアのスタイリッシュな雰囲気がその料理のテイストに良くマッチしているのも好ましく感じました。
「スゥリル(Sourire)」とは「微笑み」、「笑顔」の意味だそうです。おいしい料理を楽しみ、食べたひとが笑顔になる、そんな想いでしょうか。
昨夜のぼくたちも、もちろん、笑顔でお店を後にしました。
優しいだけの料理、美しいだけの料理に飽き足りない食いしん坊の皆さん、今年イチ押し、「スゥリル」。ぜひ一度お試しを。
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・店名 スゥリル(Sourire)
・住所 東京都目黒区青葉台1-15-2 AK3ビルディング2F-B
・電話 03-5784-2036
・備考 ランチは2,400円より。ランチもお値打ち価格です。
・オススメ ☆☆☆☆☆(5点)
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昔話を好んで語りだすとオッサンの証拠と言いますが、もうどうせいいオッサンだしチョイと昔話につきあってください。
昔といってもそんな大昔ではありません。
2004年の年末、表参道の小さなフレンチレストランを訪問しました。
料理は何を食べたかあらかた忘れてしまいましたが、確か前菜に「アヴォカドのムースとオマール海老、そのコンソメジュレ」を食べたことは覚えています。
場所も良く、コストパフォーマンス良く、また料理もおいしく、つまりはすばらしいレストランだったのですが、なぜか再訪するのに時間が掛かってしまい、次回の訪問は2005年9月27日でした。
その日は例によって「アヴォカドのムースとオマール海老、そのコンソメジュレ」の前菜から始まり、「舌平目のポワレ 焦がしバター風味」、「仔羊のローストの瞬間燻製」と、すばらしい料理に舌鼓を打ち、大満足でお会計を済ませると。
ソムリエールの方が、「去年の年末あたりにもいらっしゃって頂きましたよね?確かあのあたりのテーブルで」と言うのです。確かに年末に訪問しましたし、確かにそのテーブルで食事をしました。
そのひと言にビックリし、また一気にお店との距離が近づいた気持ちになり、その後は頻繁にそのお店を訪問するようになりました。
そのお店の名前は「アンフォール」。
表参道、伊藤病院の角を入り、とんかつの「まい泉」の前を通り過ぎてすぐ。そのあたりにお店がありました。
「アンフォール」、小さなレストランでしたが、実は日本のフレンチ界の重鎮、「ル・マノワールダスティン」を率いる五十嵐安雄シェフがオープンした店でした。そのようなわけで、小さいけれども名門とも呼べるレストランでした。
「アンフォール」二代目のシェフはその後独立して六本木に「ル・ブルギニオン」をオープン、今も大人気の菊地美升(よしなる)シェフ。
その後何代かシェフが変わり、2004年あたりにシェフを務めていたのが当時まだ20代だった湯澤貴博シェフ。この名店のシェフの座をこの若さで射止めたのですから、その腕前は相当のものでした。それほど愛想がいいタイプとは思えず、また当時はフレンチのシェフとしてはかなり目立つ金髪というルックスから、少しとっつきにくい印象はありましたが(実際にお話しするとそんなこともぜんぜんないのですが)、彼の作る料理、特に肉料理の力強さには食べるたびに感嘆したものです(そしていつもいつもいつもいつも、前菜に「アヴォカドとオマール海老、そのコンソメジュレ」を食べて、こんなウマい前菜はなかなかないよなあ。と思っていました)。
しかし、その後愛想の良いソムリエールが他店に移ってしまったり(その方の話はまた別の機会に書きたいと思います)、お店が表参道からちょっと辺鄙な八丁堀に移転してしまったりして、お客さんの層も変わったりと売上げ的には厳しかったのかもしれません。
残念なことに、アンフォールは2007年の年末でその歴史に終止符を打つことになってしまったのです。
その後、もう一度湯澤シェフの料理を食べようと思い消息を調べたのですが、いったいどこのお店で働いているのかもわからず、ああ、きっとフランスにでもまた修行に出掛けてしまったんだろう、と諦めていました。
実は、先日青山の「福蘭」で餃子とシウマイを食べたあと、たまたま「アンフォール」の跡地…いまはクレープリーになってしまいました…の前を通った際も、恨めしげに店を覗いたあげく、友人と、「あー、こんな店になっちゃって。もう一度湯澤シェフの肉が喰いてぇーなあ。ホントいい店だったのに」と悪態をついたものです(跡地のクレープリーのお店もステキなお店です。念のため)。
それくらい愛していたんです、「アンフォール」。
たとえば、の話ですが。あなたは好きだったひととの別れのあとに、新しい恋人に巡りあいました。新しい恋人とのデートも楽しく、彼/彼女のことを愛おしく感じています。でも知らず知らずのうちに、新しい恋人を、前の恋人と比べてしまっている自分がいませんか?
アンフォールが閉店し、湯澤シェフの行方もわからず、そんなときに他のレストランで力のない肉料理を食べたあとのぼくは、まさに昔の恋人を想いだす情けない男のようでした。
何度、「湯澤シェフなら、ここでガツッと迫力のある肉を喰わせてくれたはずだぜ?しっかり仕事してくれよ!」と思ったことか。
数日前、インターネットで、中目黒に4月にオープンした新店の情報を見つけました。
中目黒、「スゥリル」というフレンチレストランです。
シェフは「ル・マノワールダスティン出身」という情報をそこで得ることができました。お値段も手頃で、ぼくのなかでにわかに行ってみたいお店リスト上位にランキング。
さっそくお店のサイトでメニューをチェック…。
ん?
んんっ?
「アヴォカドのムースとオマール海老、そのコンソメジュレ」
「仔羊背肉の瞬間燻製 ロックフォールソースで」
…。きみだよね?きみだよね?ぜったいあのとき金髪でウマい肉料理を作っていた湯澤シェフだよねえ?
ぼくは興奮して同じく「アンフォール」の大ファンだった食べ友に連絡。
「『スゥリル』のシェフはやはり湯澤シェフだった。今夜行こう!」。
こうなったら仕事はさっさと片付けてー。20時から予約完了。
中目黒駅を降りて、目黒川沿いに歩くこと5分。「青家」の裏手当たりのスタイリッシュなビルの2階に「スゥリル」はありました。
ドアを開けると白と黒のコントラストが目立つモダンなインテリア、左手に鉤の手になった大きなカウンター。
カウンターの中で調理をしているのは…。そう、湯澤貴博シェフでした。
前よりも少し穏やかな雰囲気で、髪も金色ではなかったけど。
それにしても、今までどこにいたの?
ああ、興奮して料理のことを書くスペースが無くなってしまいました…。
・前菜 ハンガリー産仔兎とフォアグラのゼリー寄せテリーヌ
・スープ 新玉葱のポタージュ
うん。ウマいよこれ。以下明日のブログに続きます。