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上野 蓬莱屋

土曜日はちょっとした用事で秋葉原へ。

ちょうど昼どきだったので、少し足を延ばして上野広小路まで昼食に出かけたのでした。

 

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ぼくのなかで上野広小路グルメと言えばまずはとんかつ。

ぼくはとんかつと言う料理が大好きなのですが、その原点とも言えるとんかつ屋さんが上野広小路の「井泉」。

亡くなったぼくの父親もとんかつが好きだったのですが、その父親が連れて行ってくれたのが「井泉」だったのです。

とんかつ自体の味わいもさることながら、下町の老舗情緒に溢れる店構え、店内の雰囲気、あれがいいんですよね。

 

そしてとんかつ好きの父親が良く言っていたのが、御徒町には「井泉」のほかに「蓬莱屋」と言うとんかつ屋があって、ちょっと高いんだけどそこのひれかつもウマいんだよな、と言うことでした。

そのことばがずっと印象に残っていて、「蓬莱屋」にもいつか行きたいいつか行きたいと思ってはいたのですが、上野広小路に来るとついつい足は「井泉」のほうに向かってしまって、結局ずっと行けずじまいだったのです。

 

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そしてようやくこの日は意を決して「蓬莱屋」へ。

それにしてもどうですこの店構え。昭和の風景って感じがたまりません。

そう言えば映画監督の小津安二郎氏も「蓬莱屋」のファンだったそうですが、いかにも小津安二郎氏が好みそうな風景です。

 

暖簾をくぐり引き戸を開けるとそこはすぐ鉤の手になったカウンター席。こぢんまりした店内です。

13時過ぎですが土曜日のせいでしょうか、かなりの混み具合です。

 

お品書きはいたってシンプルで、ひれかつ(3,300円・税込)、一口かつ(3,300円・税込)、串かつ(2,200円・税込)、そして一口かつと串かつを御膳にした「東京物語御膳」(2,800円・税込)の4種類。

お品書きにロースかつが無いとんかつ屋さん、珍しいですよね。

 

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なにせ初訪問ですから、やはり看板メニューから行くべきですよね。

  • ひれかつ(3,300円・税込)

蓬莱屋」のとんかつは低温の油でゆっくり揚げていくタイプ。なので、注文してから少し待つことになります。

老舗のカウンターでのんびりととんかつの揚がりを待つのもなかなか乙な時間です。

 

待つこと20分くらいでしょうか、ついにひれかつとご対面。低温で揚げられていますが、いちど高温で衣に焼き色を付けていますので、思いのほかカラリとした衣です。

 

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肉質自体はひれと言うこともありますが、主張が無く非常にあっさりとした味わいです。

ジューシーではありますが、豚肉ならではの力強さ、香りと言った点ではちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、衣が薄づきであることも相まって、とんかつ自体の印象はとにかく軽やか。

かなりのご高齢のご夫妻もカウンターでひれかつを楽しんでいらっしゃいましたが、このひれかつなら確かに油の重さをまったく感じません。

 

そしてひとつ付け加えたいのがご飯と味噌汁のウマさ。

ご飯はひと粒ひと粒が立っていてぼく好みの炊き加減。

最近は炭水化物を減らしているのでお代わりはご法度と自分に言い聞かせているのですが、この日は禁を破ってお代わりを頂いてしまいました。

味噌汁も味噌の香りが良く実に上等。

 

とんかつに3,300円、高いと言えば高いのですが、老舗ならではの空気感、雰囲気も含めた値付けと捉えるならば納得感は有ります。

 

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・店名   蓬莱屋

・住所   東京都台東区上野3-28-5

・電話   03-3831-5783

・備考   特になし。

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東麻布 ラ・リューン

この日は忘年会第1弾と言うことでグルメな友人たちとちょっと豪華なランチを食べに出かけたのでした。

 

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向かった先は東麻布。

麻布十番駅から赤羽橋方面に歩き、「富麗華」を横目に見ながら通り過ぎ、移転した「日進ワールドデリカテッセン」の手前を左に折れたあたり。

 

LifeTeria ブログ ラ・リューン La Lune

麻布の実力派フレンチ「ラ・リューン」。

 

LifeTeria ブログ ラ・リューン La Lune

「銀座はち巻岡田の鮟鱇鍋を食べないと冬が来ない」と書いたのは直木賞作家で食通の山口瞳氏でしたが、ぼくの友人は「ラ・リューンのジビエを食べないと冬が来ない」と言います。

そう言えば前回「ラ・リューン」を訪問したのも冬でした

 

LifeTeria ブログ ラ・リューン La Lune

ランチはmenuA(4,950円)とmenuB(7,700円)の2種類なのですが、この日はmenuBをベースとして、前菜にシェフのスペシャリテ、メインディッシュにジビエを入れて少しカスタマイズして頂きました。

 

前菜の前に「突出し」と紹介されたのがこちら。箸で頂きます。

わかさぎのフリット、イタリアのサラミ、ピクルスとパルミジャーノレッジャーノ。

これ、呑兵衛にはたまらないセット(笑)。

 

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前菜のひと皿目は本来はmenuBには入っていない永田敬一郎シェフのスペシャリテ。

  • 雲丹とカボチャのソルベ 茄子の煮浸し コンソメジュレがけ ライム風味

魚介と野菜、コンソメジュレと言うコンビネーションはほかのレストランでも見かけますが、こちらでは茄子を使っているところがユニークですね。

雲丹の濃厚な甘さと優しいカボチャの甘さ。そしてすっきりと味を引き締めるライムの酸味。

いつ頂いてもスペシャリテと呼ぶにふさわしい完成度に感心します。

 

LifeTeria ブログ ラ・リューン La Lune

次のひと皿目が本来はコースのひと皿目の前菜。

  • ボタンエビ ビーツとフランボワーズ

赤で統一された鮮やかな色彩に目を奪われるひと皿、艶やかなジュレに透けて見えるのは牡丹海老。

牡丹海老の持つ素材の甘さとビーツの淡い甘さ、そしてフランボワーズの華やかな香りのコンビネーションがユニーク。

 

LifeTeria ブログ ラ・リューン La Lune
  • フレッシュフォアグラのポワレ 栗のピューレ

可憐なビジュアルのひと皿の次は一転してクラシカルな趣の有るフォアグラのポワレ。

シードルビネガーの爽やかな酸味がフォアグラの重量感ある風味と栗の滋味深い甘さを引き立たせます。

 

LifeTeria ブログ ラ・リューン La Lune

そしてお待ちかねの肉料理。

  • 蝦夷鹿と牡蠣のポワレ ソースポワブラード トリュフ風味

menuBの本来の肉料理は岩手産の短角牛のポワレ。

そちらも捨てがたいのですが、本日はジビエに変更しました。

ラ・リューンのジビエを食べないと冬が来ない」ですからね(笑)。

 

この日の蝦夷鹿のポワレには「シンタマ(芯玉)」と呼ばれるもも肉の部位が使われていました。

そして蝦夷鹿の上には牡蠣、ピエブルー(紫しめじ)、タルティーボと言うコンビネーション。

 

蝦夷鹿のシンタマはしっとりと繊細な食感でした。

味わいもあっさりすっきりとしたものなので、ジビエらしい力強さを期待すると肩すかしを喰らいますが、先入観なく頂くのであれば実に上品で洗練された味わいを楽しむことができます。

 

ソースは鹿肉には定番の、胡椒の風味を効かせたポワブラードですが、そこにはふんだんにトリュフが投入されていてリッチな風味を加えています。

 

LifeTeria ブログ ラ・リューン La Lune

充実したランチの最後を飾るデセールがこちら。

  • 和栗のモンブラン ヨーグルトソルベ

このモンブランが絶品でした。

正直、モンブランってそんなに好んで頂くガトーではないのです。栗のペーストがもそもそしていたり、甘さが重すぎたり、モンブラン全般にあまり洗練された印象を持っていなかったのがその理由です。

 

しかしこのモンブランの完成度には脱帽。

滑らかで栗の風味をしっかりと残しながらもスッキリとした甘さに抑えられたマロンペーストに、軽やかなメレンゲ。かように洗練されたモンブラン、初めて頂きました。

 

すばらしいコースに本日も大満足でした。

ひと皿ひと皿の料理から食材に対する深い洞察が感じられる点も「ラ・リューン」の美点でしょうか。

一例を挙げると、たとえば牡丹海老を使った前菜。

単にビジュアルのインパクトを狙って赤い素材を組み合せているのではなく、そこには同色系統の食材同士は相性が良いのではないか、と言う永田敬一郎シェフ独自のインサイトが込められているそうです。

 

確かな技術に裏付けられた芳醇な味わいが楽しめる麻布の佳店です。

 

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・店名   ラ・リューン

・住所   東京都港区東麻布2-26-16

・電話   03-3589-2005

・備考   麻布の良心。

・参考記事 2020年12月21日「東麻布 ラ・リューン

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五反田 アラリヤランカ

この日は丸の内でちょっとした買物を済ませてから、人づてに評判を聞いて行ってみたかったスリランカ料理レストランを訪問。

 

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訪れたのは五反田。

五反田駅西口を出て、目黒川に沿って目黒方面へ。

「ミート矢澤」の前を通り過ぎて首都高目黒線にぶつかって右折すると、鼻腔をくすぐる異国の香り。

看板を確認するまでもなく、ここがお目当のレストランであることがわかりました。

 

看板には「スリランカ食堂」、「Maido ohkini Sri Lanka Syokudou」と書かれていますが、正式な店名は「アラリヤランカ」と言います。

 

LifeTeria ブログ Alariya Lanka アラリヤランカ スリランカ食堂

店頭にメニューが貼り出されていたので入店前にチェック。

 

LifeTeria ブログ Alariya Lanka アラリヤランカ スリランカ食堂

お。これこれ。「ランプライス」。

今日の目的はこの「ランプライス」なる料理を頂くことなのです。

 

LifeTeria ブログ Alariya Lanka アラリヤランカ スリランカ食堂

ランプライスの前にひと品。 

  • スリランカのミックスサラダ(770円)

スリランカ風チョップドサラダと言った趣のサラダです。

シンプルですがほどよくスパイスの風味がアクセントになっていてなかなか良いです。

ただ思いっきり生の玉ねぎが投入されているので、玉ねぎの辛味で胃がひりひりします。

 

LifeTeria ブログ Alariya Lanka アラリヤランカ スリランカ食堂

そしてこちらが「ランプライス」。です。 

  • ランプライス(チキン)(1,650円)

そもそも「ランプライス」とはなんぞや?と言う話なんですが、「ランプライス」は「Lamprais」と綴り、Wikipediaを読みますとこのように書かれています。

 

Lamprais (English: Lumprice) is a Sri Lankan dish that was introduced by the country's Dutch Burgher population.

Lamprais is an Anglicised derivative of the Dutch word lomprijst, which loosely translated means a packet or lump of rice.

 

ランプライス(英語:Lumprice)は、スリランカの料理で、オランダ人のバーグラー族が広めたものです。

ランプライスは、オランダ語の「lomprijst」を英語化したもので、大まかには「米の包み」という意味です。DeepLにて翻訳)

 

インターネットで検索しますとどうやらスリランカに古来から伝わる料理ではなく、スリランカがオランダの植民地であった16世紀ごろに生まれた料理のようですね。

伝統的なレシピですと、ビーフ、ポーク、チキンの3種類の肉のカレー、野菜、ゆでたまごなどをライスとともにバナナの葉で包みオーブンで熱して食べるようですが、現代では肉が1種類になっていたりとさまざまなアレンジがなされているみたいです。

 

LifeTeria ブログ Alariya Lanka アラリヤランカ スリランカ食堂

熱々のバナナリーフを開梱するとこんな感じ。

湯気とともに立ち上るバナナリーフの香り、スパイスの香り、ココナッツの香り。

イエローライスの上には具材がたっぷり。

チキン、ココナッツサンボール(ココナッツを使ったふりかけ)、ナスモージュ(玉葱の煮込み)、じゃがいものスパイス炒め、そして真ん中にゆでたまご。

とにかくライスも、ひとつひとつの具材もみんなたっぷり。

果たしてこれはひとりで平らげるべきボリュームなのか一瞬悩みましたが、ウマいのですべて頂きました。

ちなみにいちばん気に入ったのはじゃがいもでした。これだけ単品で欲しいくらい。

 

けっこうなボリュームをひとりで頂いてしまったのですが、油分の少なさと程よいスパイス感のおかげでしょうか、さらっと食べられて、後から胃にもたれる感じもしません。

ランプライス、初めて頂きましたが、ちょっと癖になりそうな味わいでした。

 

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・店名   アラリヤランカ

・住所   東京都品川区西五反田2-12-15

      五反田リーラハイタウン 1階

・電話   03-6885-5851

・備考   特になし。

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代々木 レストランキノシタ

この日はちょっとした記念でたまには豪勢なランチを食べようと言うことになったのです。

 

食事のあとは新宿に用事があり、そのため新宿付近でレストランを探したのですが、これが意外に難問。

そう言えば「ミッシェル・トロワグロ」があるじゃん。と思って調べてみたらなんと一昨年末に閉店しちゃっていたのですね。残念。

 

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そうだ、新宿に限定するから選択肢が少ないんだな。代々木まで候補を広げると…あるじゃないですか。

あの名店が。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

そんなわけで訪問したのは「レストランキノシタ」。

 

ずっと前からいちどは訪問したいと思っていたのですが、代々木と言うロケーションがぼくの行動範囲から外れていることや、人気のあまり予約が取りづらいこと、あと、木下和彦シェフ、ちょっと怖そうだし…って感じで、この日まで訪問がかなわなかったレストランです。

 

ランチは2,500円、4,000円、5,300円、そして8,500円と4種類のコースとなります。

この日はちょっとしたお祝いですし、せっかくなので8,500円のMenu Cをチョイスしてみました。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

アミューズは烏賊と米と使ったコロッケ。

フレンチの前菜でこの「アツアツ感」。新鮮ですね。

いきなりのジャブにコースへの期待が高まります。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

前菜のトップを飾るのは北海道産のオイスター。

オイスターの身の下にはオイスターを使ったクリームを敷き詰め、海水のジュレを掛けてあります。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

こちらはフランス産の兎、フォアグラ、プラムを使ったテリーヌ。

兎の肉の食感、そして滑らかなフォアグラの食感。対比が鮮やかです。

プラムのふくよかな甘さもアクセントとして効いています。

これ、とても好きなタイプの前菜です。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

蛸の名産地と言えば西は明石、東は佐島。

こちらは神奈川県横須賀市の佐島の蛸を使ったひと品。

ちゃんと自分の店で蛸を茹で上げるような鮨屋(だいたいは高級店ですよね)で蛸を頂くと、蛸自体の持つ味わいの濃さに驚くことがあります。

この蛸も蛸自体の味わいの深みに驚きます。

アスパラガスやブロッコリなどのみずみずしい味わいと香りにバジルの芳香が絡み合い鮮烈な印象を残すひと皿です。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

そしてブーダンノワール。

ひさしぶりにブーダンノワールを頂きました。

ブーダンノワールはフランスの伝統的なシャルキュトリの一種で、豚の血を使ったソーセージです。

豚の血と聞くとちょっと身構えてしまいますが、上手に作られたブーダンノワールは癖なくそれでいてコクのある味わいを持っています。

近年は豚の血の流通量も少ないらしく「レストランキノシタ」ではフランスから取り寄せたものを使っているとのことでした。

もともとは屠った豚をあますところなく利用しようと言う生活の知恵、と言った類の料理だと思うのですが、こうなるともはや高級料理、珍味の趣ですね。

 

こころして頂きましょう(笑)。

レストランキノシタ」のブーダンノワールはパイ包みにし、定番のりんごのピュレに軽くシナモンを振って添えてあります。そしてガルニチュールには洋梨と柿。

 

ブーダンノワールのコクに果実の甘みが絡み合い、濃厚でどっしりとした風味です。

とても洗練されたブーダンノワール。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

次の料理は魚介を使ったひと皿。なのですが、一般的なフレンチのフルコースのポワソンとはだいぶ趣の違うスタイルです。

ご覧の通り、意表を突くパスタ仕立てのポワソン。

いくらや甘海老、雲丹などの魚介をふんだんにあしらったカッペリーニは、魚介自体のウマさがシンプルにストレートに表現されたさわやかなひと皿。

濃厚なブーダンノワールからの、この落差。でも、単にひとを驚かせるだけではなく、ちゃんと料理としてウマいのだから始末に負えない(笑)。

 

フレンチの文法からしたら「破格」となりそうな料理ですが、この自由さも「レストランキノシタ」の大きな魅力なのでしょうね、きっと。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

そして肉料理は蝦夷鹿ロースのロースト。

予約の際に、おまかせであってもメインディッシュについては好みを聞いて食材をアレンジして頂けると聞いていたのですが、当日食材を確認したところ蝦夷鹿とのこと。

ぼくも、この日の同行者も鹿は大好物。一も二もなくここはもう、蝦夷鹿一択ですよね。

 

この時期の鹿だからでしょうか、それとも部位のせいでしょうか、ひと口頂いてその味わいの爽やかさにびっくり。

鹿は冬にウマいと言うイメージだったのですが、この時期の鹿がこれほどまでにウマいとは。

ぼく自身は夏鹿はあまり食した記憶がないのですが、鹿好きの同行者曰く、味わいは夏鹿のそれと申しておりました。

 

濃厚なブーダンノワール〜爽やかな魚介のカッペリーニと言う、振れ幅の大きなコースの流れを、格調高い肉料理でしっかりとフレンチの王道に戻すあたり、手練れの木下和彦シェフの面目躍如と言ったところでしょうか。

実に良いメインディッシュでした。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

上等なメインディッシュの余韻に浸りながら頂くアヴァンデセールは洋梨とカシスのグラニテ。

 

LifeTeria ブログ レストラン キノシタ RESTAURANT Kinoshita

デセールはフォンダンショコラとピスターシュのアイスクリーム。

リッチなショコラの味わいで至福のランチは完成。

 

 

フレンチってぼくたち日本人にとっては「ハレの日」のための料理と言う面が大きいですよね。

ですから、ビジュアルの美しさだったり、驚きのあるプレゼンテーションだっとりと言う要素ももちろん大切なのですが、やはり料理の本質は食べてナンボだと思うのです。

ビジュアルの洗練と、頂いたときのしっかりとした力感。その両面があってこそのフレンチの楽しさだとぼくは思うのです。

 

初訪問の「レストランキノシタ」の料理は、ひと皿ひと皿の輪郭の太さと香りの高さが印象的で、フレンチを頂く楽しさに満ちていました。

充実のすばらしいランチでした。

 

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・店名   レストランキノシタ

・住所   東京都渋谷区代々木3-37-1

      エステートビル 1階

・電話   03-3376-5336

・備考   特になし。

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大崎 レストラン アロム

先日の「荒木町たつや」に続き本格的な外食第2弾と言うことで、この夜は大崎へ。

 

LifeTeria ブログ

訪問したのは「レストラン アロム」。

住所は品川区北品川。大崎駅から目黒川を渡り御殿山のふもとあたり、といったエリアです。

ガラス張りのファサードからは美しくワインボトルがディスプレイされたウォークインワインセラーが見え、とてもスタイリッシュな印象を受けますが、扉の横の飾り窓にはなぜかデザイン性皆無のフォントで「レストラン アロム」と印刷された「額」が掲げられています。

 

あとで知ったのですがワインセラー部はワインのインポータである株式会社ヴィノラムが経営するワインショップ「アロムヴェール」で、レストランはこのセラーを通った奥のスペース。

店舗の外には「アロムヴェール」の看板しか有りませんので、レストランの入口がわかりづらいゆえの「額」なんでしょうけど、それにしても、ねえ。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES

レストラン アロム」はもともと神楽坂に有ったフレンチレストランで、経営母体は株式会社ヴィノラム。

この大崎の現在の店舗には2年ほど前に移転されたとのこと。

この大崎の店舗の場所には同じく株式会社ヴィノラムが経営する「ラ・クール・ド・コンマ」と言うフレンチレストランがあり、両者が入れ替わるかたちで移転したと言うわけですね。

 

ファサードは妙な「額」以外はスタイリッシュですが、インテリアはファミレスライクで(これはどうか毒舌と思わないで頂きたい。このレストランを訪問した別のかたのブログにもそのように書かれていました)、椅子についてはもしかしたらファミレスのほうが掛け心地が良いかもしれないってくらいの代物。

長時間腰掛けることになるのですから、飲食店にとって椅子ってとっても大事だと思うのですが、椅子のチョイスに手抜き、コストダウンが見えると残念な気持ちになります。

高けりゃ良いってものではないのですが、往々にして安モノの椅子は臀部から大腿部の面圧が適切に分散されず血行が悪くなったり腰に負担が掛かったりするのです。

 

…なんの話でしたっけ?

そうそう「レストラン アロム」のお話でした。

ぼくにとってはこの日が初訪問だったのですが、訪問前にちょっとインターネットで検索して驚いたのです。と言うのも、この「レストラン アロム」の支配人は岡部一己氏ではありませんか。

岡部氏の名前はフレンチ好きのかたなら一度や二度は聞いたことが有るかと思います。麹町の名店「オー グー ドゥ ジュール」のオーナにして支配人だったかた。日本一のサービスなんて言われていたかたですね。

 

しかしぼくは過去にちょっと因縁がありまして、もう20年近くも前のことですが、氏に直々にクレームをつけたことがあったのです。

その夜はぼくにとっては大事なお客様をもてなす席で、たしか「オー グー ドゥ ジュール」の初訪問日だったと記憶しています。

 

しかしその日は岡部氏にとってはもっと大事であろう常連客らしきテーブルがあり、かつ、ぼくたちのテーブルは割と下戸なメンバーが集まってしまったり(これはぼくのリサーチミスで、下戸なメンバーが多かったらもっと別のレストランのチョイスをすべきだったと思います)、そのうちのひとりが大遅刻すると言うアクシデントがあったりとして、氏としてもサービスするに値する客では無いと思われたのでしょう、ぼくたちのテーブルはほとんどほったらかされ、料理の説明も無く、まあまあヒドい扱いを受けたのでした。

 

で、翌日ぼくは氏に電話を掛け、30分ほどもネチネチとクレームを入れたのです。

確か「日本一のサービスだかなんだか知らねーけど天狗になってんだろ。初心を思い出したほうがいいぞ」みたいなことを言った記憶があります。

思い返すとぼくもまあまあヒドいこと言ってますよね(笑)。

だいぶイヤな感じだったと思います。

 

氏としてはおそらく、こいつメンドくさいから謝らないと何時間でも電話切らないぞ、と思ったのでしょうね、内心どう思われたかは知りませんが、いちおう形式上は謝罪してくれたので、ぼくもこの件については水に流すことにして、その後は日本橋の支店「オー グー ドゥ ジュール メルヴェイユ」をしばしば訪問したりしたものでした。

 

日本橋の「オー グー ドゥ ジュール メルヴェイユ」は現在「ラペ」の松本シェフが作る料理のクオリティが素晴らしく、とても良いレストランでした。

 

…とても良いレストラン「でした」?

そうなんです。

その後「オー グー ドゥ ジュール」グループは新丸ビルに支店を出したりと飛ぶ鳥も落とす勢いで業容を拡大していったのですが、吉兆創業者の湯木貞一氏の「料理屋と屏風は広げすぎると倒れる」と言うヤツでしょうか、2016年に経営破綻してしまいました(そのあたりの経緯はこちらに詳しく書かれています)。

 

そんな思い出のある岡部氏ですが、お目に掛かるのは実に十数年ぶり。

氏もいろいろたいへんな時期があったようですがお元気そうで安心しました。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES

この夜は全6品にワインがペアリングされた8,910円のディナーを頂きました。

まずはこちらから。

  • クレームブリュレ

こちらはパルメザンチーズをクレームブリュレ風に仕立てたアミューズ。

パリッとカラメリゼされた表面をスプーンで割ると滑らかなテクスチャのチーズのクリーム。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES
  • 本日の前菜

鮮やかなジュレの赤はビーツの色。

ジュレの下には帆立貝と「リゾーニ」と言う米のような形をしたパスタ。ジュレに添えられたディルの香りのサワークリームがちょっとしたアクセントになっています。

イメージは「冷たいボルシチ」なんだそうです。

ビジュアル的にも楽しい前菜ですね。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES
  • 季節のポタージュ

「パンプ金時」と言うさつま芋を使ったポタージュ。

アクセントにはシナモンの香り。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES
  • 鮮魚のポワレ

メインディッシュのひと品目は明石産の真鯛をポワレに。ガルニチュールはまこもだけとロマネスコ。

しっとりと仕上げられた身には真鯛らしい味わいが上手に閉じ込めらていて、皮目の香ばしさと相まってこの真鯛のポワレはなかなかに上等なひと品でした。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES
  • 本日のお肉料理

肉のメインディッシュはフランス産の鴨胸肉のロースト。

こちらも上質なメインディッシュでしたが、鴨自体に関してはもう少し鴨らしい肉の力感が感じられると嬉しいですね。もっともこれは鴨の時季的な問題が大きな要因と思われますので、シェフの力量に帰すべき問題ではありません。

全体的には過不足なく上等に仕上げられていて満足感の高い料理でした。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES
  • スープ プディング

スープ仕立ての滑らかなプディング。カラメルの部分はソルベに仕立ててあるのがおもしろいですね。大人が楽しめるプディングです。

 

LifeTeria ブログ レストラン アロム Restaurant AROMES

料理はいずれも端正に仕上げられ、これ見よがしのギミックなどはありませんが素材の持ち味を活かし実直に仕立てられた味わいは好ましいものでした。

 

料理のクオリティが上々だっただけに、ちょっと店舗の雰囲気がチープなところが惜しまれます。もちろん、逆のパターン、雰囲気は良いけど料理がダメ、ってヤツよりはるかに良いですけどね(笑)。

 

ワインは併設のワインショップの「店頭価格+コーキッジ料(抜栓料)」で楽しむことができますので、ワイン好きなかたにはオススメです。

 

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・店名   レストラン アロム

・住所   東京都品川区北品川5-6-1

      大崎ブライトタワー 1階

・電話   050-5487-3210

・備考   特になし。

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荒木町 荒木町たつや

ようやく緊急事態宣言も明け、ほんとうにひさしぶりに友人たちと外食に出掛けたのでした。

 

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向かったのは荒木町。

駅で言いますと曙橋と四谷三丁目の間に位置するあたりですね。

自動車がひしめきあう新宿通りから坂を下ればそこは無数の看板に明りが灯る酒と料理の街。かつては花街だったと言う風情をそこはかとなく感じる、趣のある街並みです。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

この日訪れたのは初訪問となる「荒木町たつや」。

8席のカウンター席は予約で数ヶ月先まで埋まっていると言うプラチナシート。

ぼくも人並みにいわゆる予約困難店などと呼ばれる飲食店に行ってみたいと言う気持ちは有るのですが、なにせ根がものぐさなものですから、実際に電話を掛けまくったり予約のためだけに店を訪問したり、と言った行動がなかなかできません。

この日もグルメな友人がだいぶ前に予約してくれていたお席におじゃましたのでした。ありがたや。

 

「荒木町たつや」は2021年のミシュランガイドでも一つ星を獲得。

こちとらミシュランガイドに掲載されたからと言って訪問の際に気負うことはありませんが、ご主人の石山竜也氏がかの名店「神楽坂石かわ」一派の出身との事前情報に襟を正す思いで暖簾をくぐったのでした。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

先付は毛蟹と「みず」。

「みず」は秋田で好んで食される山菜のひとつ。

しゃきしゃきした食感が食欲を呼び覚ましますね。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

秋刀魚の春巻とウドの花。

春巻の半分は秋刀魚と松茸、半分は秋刀魚と香茸と言う趣向です。

香茸もその名の通り香りの良いきのこですが、華やかさでは松茸でしょうか。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

この夜の椀種は松茸と甘鯛でした。

存在感の有る大きさと素晴らしい香りの松茸、旨味をたっぷりと湛えた甘鯛に負けず印象に残る芳醇な出汁の味わいは前半の料理のハイライト。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

こちらは出汁漬けにしたいくら。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

お造りはくえ、焼き霜造りの鰆、真鯛。

いずれも甲乙付け難い味わいでしたが、この日は甘みのある真鯛が非常に美味でした。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

焼きものは金目鯛。

繊細なお造りの味わいから一転、力強くまた香り高いひと品は鮮烈な印象を残します。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

炊合せには鴨と芹、そして11種類ものきのこ。

鴨の鴨らしい味わいを引き立てるのはこちらも滋味深い出汁の風味。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

そしてその滋味深いお出汁は雑炊に。

これ、お代わりしたくなります。

 

LifeTeria ブログ 荒木町たつや

柿と栗を使った甘味で本日のコースは完成。

いずれの料理も素材の持ち味を最大限に活かした、繊細かつ確かな技術が伺える上質なものでした。

 

お会計はだいぶ良い感じで日本酒を頂いて1万円代半ば。この料理のクオリティを考えたらお値打ち価格ではないでしょうか。

四季折々に訪問したくなるような佳店ですが、予約がなかなか取れませんので次回の訪問はだいぶ先になりそうです。

 

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・店名   荒木町たつや

・住所   東京都新宿区荒木町10

      タウンコートナナウミ 1階

・電話   03-6709-8087

・備考   予約はお早めに。

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大井町 たれ山 大井町店

この日は乗換えで大井町で下車。

夕飯にはちょっと早い時間帯だったのですが、昼食を食べていなかったので遅めの昼食兼早めの夕飯と言うことで大井町で食事をすることにしたのです。

 

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区民会館「きゅりあん」の裏手にある古めかしい洋食屋さんの「プロヴァンス」にでも行こうかな、と思っていたのですが…。

 

LifeTeria ブログ たれ山 大井町店

あれ?

いつの間にか「たれ山」が大井町にできてますね。

「プロヴァンス」の洋食も良いけど…今日はせっかくなので「たれ山」の焼肉にしましょう、最近焼肉食べてなかったし。

 

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「たれ山」はあの吉祥寺の「肉山」グループの焼肉レストラン。

高田馬場に最初の店舗を出店したのが2018年。その後2020年に中野店、そして2021年5月にこちらの大井町店をオープン。

 

名物はその店名の通り「たれ」で頂く焼肉なのですが、そのたれは醤油ベースのものではなく「味噌だれ」であるところが特徴。

看板や暖簾に「焼肉とご飯」とあるように、数十種類の食材を調合したオリジナルの味噌だれはご飯に合う味わいなのです。

 

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まずは塩系からいってみましょう。

  • 上タン(塩)  ハーフサイズ(640円)
  • 特上ハラミ(塩)ハーフサイズ(740円)
  • キムチ  (400円)
  • ライス 中(280円)

「たれ山」の焼きものは肉の量が半分、お値段も半分の「ハーフサイズ」が用意されていますので、ひとり焼肉の場合は便利ですね。

 

「上タン(塩)」はさっと炙るとすばらしく香ばしい脂の香り。

「特上ハラミ(塩)」も香り良く味わいもまずまず。だったのですが、前に高田馬場の「たれ山」で頂いた絶品のハラミと比べてしまうとハラミらしい味わいの濃さと言う面では一段二段落ちる印象でした。

 

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後半は「たれ」系で。

  • 上カルビ    ハーフサイズ(490円)
  • 和牛リブロース ハーフサイズ(640円)

「上カルビ」、「和牛リブロース」ともにたっぷりとサシが入った部位になりますが、この味噌だれと合わせると味噌の香りと脂の香りがブレンドされて、さほどサシの重さを感じなくなるのは不思議。ご飯にも良くマッチする味わいです。

 

肉質は前に高田馬場で頂いたときの印象より全体的にやや落ちる感じはありましたが、とは言えそれでもお会計は肉のクオリティを考えたらお安めと思います。

 

焼肉激戦区・大井町でいつもの焼肉とはひと味違う焼肉を楽しみたい時にオススメです。

 

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・店名   たれ山 大井町店

・住所   東京都品川区東大井5-17-2

      野村ビル 1階

・電話   03-6433-2946

・備考   特になし。

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