中目黒 スゥリル(前編)

自撮り詐欺的な?

 

さ、今日はさっそくゴハンブログでございます。

 

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もうすぐ東京を離れてしまうグルメな友人の壮行会のために中目黒へ。

あと2週間も経てば桜が咲き誇り、桜を愛でるひとびとで身動きができなくなるくらいの賑わいを見せるこの目黒川沿いも、いまはまだひっそりと静まり返っています。

 

この日向かったのはぼくの大好きなフレンチレストランであり、今やすっかり予約が取れない人気店となってしまった「スゥリル」。

 

料理は友人が予約してくれたのですが、食材と調理については湯澤シェフにおまかせ。

楽しみなディナーの始まりです。

 

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アミューズは和牛のコンソメを使った茶碗蒸しとフォアグラのマカロン。

フォアグラの濃厚な旨味を引き締めるのは山椒の風味。

文字通り、目が覚めるような鮮烈な印象のアミューズです。

 

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こちらは湯澤シェフ自ら「お刺身の盛合せ」と茶目っ気たっぷりに紹介してくれた前菜のひと皿目。

 

手前は左から、めじ鮪、真子鰈、平目、スチームで旨味を閉じこめた蛍烏賊。

鰈や平目と言った淡白な風味の素材をどのようにフレンチに仕立ててくれるのか興味津々でしたが、真子鰈には万能葱と太白胡麻油を使ったソース、平目には4種類の胡椒と言う組合せでした。

繊細な風味を損なわず、それぞれの素材感をしっかりと楽しませてくれます。

 

奥は皮目をさっと炙った赤むつ、ひらまさ、鮟鱇。

フレンチとして成立し得るミニマルなソースで、それぞれの素材の持ち味を最大限に引出す組合せの妙に感心しきり。

 

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ふた皿目は北海道産の毛蟹と三陸産の生雲丹を甲殻類の風味のコンソメジュレで頂きます。

コンソメジュレの下にはカリフラワーと百合根のムース。

百合根に由来する甘さでしょうか、この野菜の甘さと甲殻類の甘さ、そしてそれらを包みこむコンソメジュレ、それぞれの味わいのバランス、実に良いですね。

 

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前菜の最後はタルタル仕立てのアオリイカ。

たっぷりと甘みを湛えたアオリイカを、蕗の薹のソースと「土佐文旦」を使った柑橘のソースで頂きます。

「土佐文旦」は南国高知の春を告げる果物なんだそうで、ひと足早い春の訪れを感じさせてくれる季節感がたっぷり詰まったひと皿です。

 

アオリイカのベースに敷き詰められたパイ生地と、トップに添えられたイカスミのチュイルが、食感と風味にアクセントを加えてくれます。

 

シェフの才気を料理の隅々まで感じることができる、充実の前菜に感服。

すばらしいメインディッシュ、デセールはまた明日のブログにて。