この日は午後から六本木で打ち合わせがふたつ。
せっかくなので、早めにオフィスを出て余裕をもって六本木ランチを楽しむことに。
六本木でランチ。と考えてみたものの、あまりにも飲食店が多すぎて候補を絞り込むのは容易ではありません。とりあえず芋洗坂降りてお店をぶらぶら眺めながら決めることにしましょうか。
お。ここなんてどうでしょう。
「エンパイアステーキハウス」。
この場所には大昔はエスビー食品がプロデュースした「東風(とんぷう)」があり、その後1998年から2014年まではライブハウスの「 STB139 スイートベイジル」として営業、現在は「カンデオホテルズ東京六本木」ですね。
その「カンデオホテルズ東京六本木」と同じ建物の1階に位置する「エンパイアステーキハウス」は2010年にマンハッタンで生まれたステーキハウス。
歴史の浅いステーキハウスではありますが、すでにザガットサーベイの常連に名を連ねニューヨークでは人気のステーキハウスとのこと。
ランチタイムでも1万円近いコースが用意されていますし、テーブルのセッティングはこの通りフォーマルな雰囲気。
シャンパーニュフリーフローの付いたランチもありますけど、平日の昼間っからシャンパーニュでステーキ頂くひとって、いったいどんな生活しているんでしょうね?
まあそういうかたがたとは生涯交わることがないと思いますが、せっかくなのでゴージャスなダイニングの雰囲気を味わいつつランチを楽しむことにしましょう。
ランチタイムには大きな窓から陽光が差し込みとても気持ち良い空間ですね。
ゴージャスな雰囲気のなかで頂いたのはこちら。
ステーキに使用している牛肉と同じ、USDA(アメリカ農務省)格付け最高位のプライムグレードのブラックアンガスビーフを使用したハンバーガーがこちら。
このハンバーガー、実に上等でした。
ブラックアンガスビーフの旨味がぎゅっと凝縮されたパティ、これが良いですね。
存在感があります。ハンバーガーを食べる喜びがあります。
バンズの香ばしさ、野菜のフレッシュ感も抜かりありません。さすがはステーキハウスが作るハンバーガーですね。
ゴテゴテしたソースを添えずにストレートに肉の旨味を楽しませてくれるところも好印象。
ドリンク類やサービス料を勘案すると、1,800円のハンバーガーと言えどまあまあなお値段になってしまうのですが、ハンバーガーの味わいに間違いはありませんし、雰囲気はステキですし、たまのゴージャスなランチとしては大満足。
次回、時間の余裕(と、お小遣いの余裕)があるときにステーキも楽しんでみたいと思います。
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・店名 エンパイアステーキハウス
・住所 東京都港区六本木6-7-11
カンデオホテル東京六本木 1階
・電話 03-6721-1909
・備考 特になし。
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今夜はひさしぶりに麻布十番へ。
ストロベリームーンは昨日でしたが、今宵も大きな月が煌々と輝き、すこし風は湿っぽいものの気温は肌にここちよく散歩にはちょうどよい夜です。
昨夜はちょっとした夢を見ていたようで、その夢と言うのが、なぜか「麻布 宮川」に鰻を食べに行くと言うものだったのです。
起床して夢を思い出し、自分の食いしん坊ぶりにおかしくなってしまったのですが、せっかくなので夢のお告げにしたがって(笑)、「麻布宮川」を訪問したと言うわけなのです。
「麻布 宮川」はもともとは麻布十番商店街で営業していた老舗の鰻料理店。
2006年に六本木の明治屋の近くのビルの2階に移転したのですが、3年ほど前にふたたび麻布に戻りました。
現在の店舗は網代(あみしろ)公園の近く、グルメなかたなら「鳳仙花」や「とらくまもぐら」の近くと聞けば、ああ、あのあたりね、とおわかりになるかもしれません。
実は麻布に戻ってからの「麻布 宮川」(妙な書きかたですが)を訪問するのはこれが初めて。
「麻布 宮川」はやはり麻布にあったほうがしっくりきます。
まずは前菜代わりにこちら。
玉子焼きと言うのはけっこう個々人で好みが別れる料理かもしれません。
家庭料理でこどもの頃から馴染みのある味わいゆえ、その家々の味わいが自分のスタンダードになっていますからね。
「麻布 宮川」の玉子焼きはほんのり甘さが勝ったやさしい味わい。ほっとする味わいですね。
醤油を使わずにこのやわらかい甘さを味わうのも良いものです。
夢のなかでは鰻を食べに「麻布 宮川」に向かったのですが、「麻布 宮川」と言えばこいつも忘れちゃいけません。
かつては「きじ焼重」が正式名称だったと記憶しているのですが、いまは「やきとり重」が正式な名称のようですね。オールドファンのために「(きじ焼重)」と往年の名称も添えられています。
ご飯が見えないくらいぎっしりと敷き詰められた「きじ焼き」の鶏肉。このボリュームが良いですね。
まずはそのままひとくち。
そして次は香り良い山椒を軽くまとわせて。
この鶏肉の味わいが実にご飯に合いますね。
その味わいは、程が良い、とでも言ったら良いでしょうか、辛すぎず甘すぎずの絶妙感。
クドく、自己主張が過ぎる味わいの料理に辟易した舌に沁み入るような滋味深い味わいです。
ひさしぶりに頂いた「やきとり重(きじ焼重)」に大満足。
次回こそは鰻。かな?
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・店名 麻布 宮川
・住所 東京都港区麻布十番3-3-9
コムズ麻布十番 1階
・電話 03-3457-8844
・備考 20時半ラストオーダです。
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この日は新宿で夕飯。
ひさしぶりに訪問したのはこちら。
台湾料理店「青葉」。
ビルの地下の扉を開けるとそこには思いのほか広いダイニングスペース。
薄暗い雰囲気、天井の低さ、調度品の雰囲気。
それらが相まって濃厚な昭和の雰囲気に支配された空間が広がります。
今って令和だよね?
「青葉」はこの地で営業を初めてもうすぐ半世紀と言う老舗台湾料理店。
この界隈で暮らすジャズミュージシャンの菊地成孔氏は日記の中で「青葉」についてこんなふうに記しています。
「そんなに有名な店でもないのにもかかわらず(新宿在住者には有名ですが)青葉に行くと、いろいろな人にバッタリ出くわすことが非常に多いです。先日も『情熱大陸』のスタッフの方と出くわしましたし、掟ポルシェさんと吉田豪さんと出くわしたこともあるし(以下略)」。
最近は看板に「台湾料理」と掲げる店を見かけることが増えました。
だがしかし、ですよ。
もうこれは断言してしまって間違いないと思うのですが、日本にはほぼ「台湾料理店」は存在しません。
「台湾料理」と謳う料理店に入ってメニューを見ても、台湾料理なんて見たことない。
もちろん、台湾にルーツを持つ「鼎泰豐」などは別ですけど。
街場の「台湾料理店」に入っても、まあ99%くらいの確率で「なんちゃって台湾料理店」であります。
その点この老舗「青葉」は日本では数少ない、ほんとうの台湾料理を楽しめるレストランなのです。
それでは料理の紹介を。
定番の前菜ですね。
これはオーダしないわけにはいきません。
柔らかいのにシャキシャキしていると言う独特の食感と、得も言われぬ爽やかな風味をもつ台湾の筍。
マヨネーズで頂いてもウマいです。
独特の甘みとスパイスに台湾を感じる腸詰。
本来は葉にんにくと香菜で頂くのが定番なのですが、葉にんにくになかなかお目にかかれません。
パリッと揚げられていてこちらもまずまず。
家庭によって味が違うと言う大根餅。
やさしい味わいがよろしいですね。
この日は空芯菜を使った炒めものでした。
シンプルに空芯菜の味わいを引き出したもので、本場の味に近い味わい。
違うのは値段くらい、かな(笑)?
こちらも台湾で良く目にするシンプルな蒸し鶏。
「青葉」は魚料理も充実していて、「マナガツオの唐揚げ」、「活き魚の醤油味蒸し」などぼくの好物もラインナップされています。が、この日は友人のリクエストで石持を使った料理。
写真ではボリューム感をお伝えきれないのが残念。
せっかくなので小籠包もいっておきましょうかね?
小籠包のキモは皮のテクスチャのつややかさ、滑らかさと薄さにあると思っているのですが、こちらの小籠包、専門店にも負けない完成度でなかなか楽しめました。
どうでしょうか?
炒めものと言っても、それほど油っこく見えないですよね?
街場の中華料理屋-酢豚や回鍋肉や餃子やラーメンと言った料理がメインの-で目にする油どっぷりギトギトの炒めものとはまったく違う料理であることがおわかり頂けるかと思います。
〆めも台湾料理らしくビーフンで。
少し腹に余裕があったので追加オーダ。
デザートは定番のこちら。
前になんどか「青葉」を訪問したことはあったのですが、料理は今回のほうがだんぜん良かったですね。
老舗らしい安心感のある味わいでなかなか楽しめました。
日本に居ながらにして台湾の味わいを知ることができる貴重なレストランですね。
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・店名 青葉
・住所 東京都新宿区歌舞伎町1-12-6
歌舞伎町ビル 地下1階
・電話 03-3200-5585
・備考 26時まで営業。
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この日は仕事帰りにふらっと新橋へ。
ターゲットはズバリ、おひとりさま。
ぼくみたいにひとり焼肉大好き!と言う変人は別として、ひとりでフラッと入りづらいのが焼肉屋ですよね。
そこで「焼肉ライク」ではカウンター席のひとりひとりに1台ずつロースターが割り当るようにレイアウト、おひとりさまでも気軽に焼肉が楽しめるスタイルを提案。
狙いはいまのところ大当たり。のようで、この日も店外に行列ができるほどの大人気でございました。
焼肉の「ファストフード」を標榜するだけあって、料理のサーブは迅速。
メニューの種類を絞ることで3分以内の提供を実現しているそうです。
この日は残念ながらすでに「和牛上カルビ」、「ザブトン」と言った人気の部位が売切れ。そこでスタンダードなカルビをオーダ。
カルビはちょっと味わいに乏しいものの、値段を考えればまずまず、と言った印象。
もう1種類はこちら。
大判にスライスした肉をすき焼き風の少し甘めのタレで頂きます。
薄切りなので、一瞬だけサッとロースターで炙るくらいで良いですね。
このロースターですが、煙の処理がよく考えられていて油煙が拡散されない点が秀逸。スーツ姿の新橋サラリーマンにうれしい仕様です。
この「国産牛カーペット」は先に頂いた「カルビ」よりはるかに上等。
価格差は100円/100gなのでこちらをオススメします。
席が狭くゆったりくつろげる雰囲気ではありませんが、「ファストフード」で長っ尻と言うのも野暮なもの。
ささっと炙ってささっと食べてささっと帰るのが良いのです。
「焼肉ライク」、ひとりで焼肉食べたい時には「アリ」ですね。
ただし即席感の強いスープとキムチは要改善点。
別料金払っても良いからもう少しウマいほうが良いなあ。
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・店名 焼肉ライク 新橋本店
・住所 東京都港区新橋2-15-8
新橋W・Bビル 1階
・電話 03-3519-8929
・備考 特になし。
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この日はちょっとしたお祝いで新宿へ。
訪問したのは新宿三丁目駅直結のレインボービレッジビル6階の「グリルド エイジング・ビーフ TOKYO 新宿3丁目店」。
エレベータを6階で降りると、ガラス製のケースにディスプレイされたさまざまな部位がお出迎え。
「グリルド エイジング・ビーフ」についてはこのブログでもしばしば採りあげていますが、日暮里、大宮の人気焼肉店「エイジング・ビーフ」グループの店舗で、「塊肉」に特化したメニューを展開しているのがこの「グリルド エイジング・ビーフ」。
それではさっそく料理のご紹介を。
まずは前菜。前菜も熟成牛を楽しめる料理をチョイスしてみました。
定番のオニオンリング。
メニューにあるとついつい頼んでしまう料理です(笑)。
味噌にフォアグラを和えたリッチなソースがユニークですね。
前菜の最後はこちら。
このあとはいよいよ熟成肉を楽しみます。
この日はテーブルごとに好きな部位を3種類チョイスすることにしました。
ぼくのテーブルのチョイスはこちら。
サシがたっぷりとのった「バラヤマ」、サシと赤身のバランスの良い「イチボ」、そして赤身の味わいが濃い「カメノコ」。
なかなかナイスなチョイスではありませんか?
「イチボ」にナイフを入れるとこの通り。
きめ細やかな肉質にほどよくサシが入り上質。
この日チョイスした3種類のなかではこの「イチボ」がよかったですね。
〆めは2種のリゾット。
塊肉をたっぷり頂いて腹もいっぱい。
肉のクオリティ、店舗の雰囲気、立地など、総合評価は高め。
安心してオススメできるレストランです。
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・店名 グリルド エイジング・ビーフ TOKYO 新宿3丁目店
・住所 東京都新宿区新宿3-5-4
レインボービレッジ 6階
・電話 03-6273-2958
・備考 同フロアに焼肉の店舗もあり。
・参考記事 2018年05月14日「新宿 グリルド エイジング・ビーフ TOKYO 新宿3丁目店」
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