この日はひさしぶりにカツカレーを食べるため、仕事が終わったら新宿の「王ろじ」に向かおうと思っていたのですが、オフィス脱出に失敗し「王ろじ」でカツカレーを食す夢は潰え、おとなしく帰途に。
カツカレーではないけれど、そうだ、三田の「とんかつ芝」で普通のとんかつでも喰って帰ろう、と思い田町で途中下車して「とんかつ芝」に向かったのですが、残念なことにこちらもすでにラストオーダの時刻は過ぎてしまっていたのでした。残念。
まあせっかく田町で途中下車しましたし、慶応仲通商店街のなかでちゃちゃっと夕飯食べて帰りましょう。
ひさしぶりにこちらなんてどうでしょ。
「田町 大人のハンバーグ」。
「田町 大人のハンバーグ」はことしでオープン10周年を迎えたハンバーグ専門店。
調理に溶岩を使うことでふっくらと焼き上げた黒毛和牛100%のハンバーグを楽しめるお店です。
この日頂いたのはこちら。
ハンバーグは看板メニューの「大人のハンバーグ」と「レギュラーハンバーグ」の2種類。
違いはトッピングで、「大人のハンバーグ」には地黄卵の目玉焼きとレッドチェダーチーズがハンバーグにのっています。
写真映え的には「大人のハンバーグ」なのですが…個人的には、ハンバーグはシンプルなスタイルが好きなのですよね。
なので、この日のチョイスはトッピングなしの「レギューラーハンバーグ」なのでした。
Lサイズは260g。厚みもたっぷりです。
黒毛和牛を使っていますので、かなりジューシー。
肉汁系が好きなかたには良いかもしれませんが、ぼくはハンバーグにはしっかりとした赤身感、肉の凝縮感を求めたいタイプなので、これはちょっと好みとは違うかな。
ソースは「熟成大人のソース」、「和風ソース」、「ポン酢」の3種類のうち「熟成大人のソース」を選んでみました。
このソース、けっこうにんにくが強めの味わい。試しにまったくソースを付けずに頂いたのですが、個人的にはソースなしのほうがシンプルに肉の旨味を味わえてベターに感じました。
23時まで開いていたりと使い勝手は良いのですが、お値段はもう少しお手頃だとうれしいですね。
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・店名 田町 大人のハンバーグ
・住所 東京都港区芝5-23-15
第2クレール海内 地下1階
・電話 03-3451-4337
・備考 特になし。
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この日は仕事終わりに日本橋へ。
9月末に開業した「COREDO室町テラス」に立ち寄って、台湾発のセレクトショップ「誠品生活」、見てきました。
「TIME」誌のアジア版が「アジアで最も優れた書店」と評した書店の品揃えは圧巻。
こんどゆっくり来てみよう。
実はこの日の「COREDO室町テラス」を訪れた目的は「誠品生活」ではなく、こちら。なのでした。
とんかつの「あげづき コレド室町テラス店」。
神楽坂の本店は行列のできるとんかつ店として有名ですね。
とんかつには目がないぼく、「あげづき」はいちど訪問したいと思っていたのですが、ヒマ人の癖に行列が嫌いなのでまだ訪問できていませんでした。
そんな折、「COREDO室町テラス」に支店がオープンし本店ほどは待たずに入店できるとの情報を聞きつけ、今回支店ではありますが、ようやく初訪問と相成りました。
本店は神楽坂らしい和風の設えで「デートに使えるとんかつ店」などと言われていますが、こちらの店舗は残念ながらフードコート感が拭えず、高級な価格帯のとんかつ店としてはちょっと残念な感じです。
「あげづき」のとんかつは低温で時間をかけてじっくり揚げるスタイル。
オーダからサーブまで時間がかかるそうなので、先に運ばれてきた漬物でも頂きながら待つことにしましょう。
漬物だけでは間が持たないので前菜代わりにこちらを。
お味は良いのですがボリュームはちょっと寂しいですね。
カウンター席で待つこと30分弱。
ようやくとんかつとご対面です。
とんかつに使われる豚肉の銘柄は「松坂ポーク」と「南の島豚」の2種類。
「あげづき」の看板メニューがこの「南の島豚」と言うことなので、本日は「南の島豚」をチョイスしてみました。
まずはひと口。
思ったより男性的な力強い豚肉の香り。豚肉らしい香りがありますね。
肉質はしなやかで、ほどよくジューシー。すっきりとした雑味のない旨味が上等です。
特筆すべきポイントは揚げ感の軽さ。
揚げ油はラードに加えオリーブオイル、キャノーラ油を使用しているそうですが、ラードの重さを感じない軽やかさにびっくり。
ただひとつだけ気になったのは衣。
粗挽きで存在感のある衣はぼくの好みにそれに近いのですが、しんなりとしていて拍子抜け。
揚げものの醍醐味は衣にあり、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、衣の良し悪しが揚げもののウマさの重要なポイントであることは間違いありません。
もしかしたらオープンしたてで本来の味わいが出せていないのかもしれません。
この点については再訪して確認してみたいと思います。
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・店名 あげづき コレド室町テラス店
・住所 東京都中央区日本橋室町3-2-1
コレド室町テラス 1階
・電話 03-6910-3558
・備考 特になし。
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この日はちょっとした打合せのあとで大井町へ。
実はこの日のお目当は長嶋一茂も行きつけと言う「萬来園」だったのですが、残念ながらラストオーダの時刻を過ぎてしまって入店できず。
そこで友人のオススメでこちらへ。
大井町駅裏のエリア、うっかりすると通り過ぎてしまうような小径を進んだ奥に…。
見えてきました、「クルン・サイアム 大井町店」。
扉を開けると意外にゆったりひろびろのダイニング。
内装も外壁とコーディネイトして黄色。しかし落ち着いた照明のおかげで派手派手しい印象はなく、心地よい空間です。
「クルン・サイアム」は六本木・自由が丘・吉祥寺・大井町・中目黒・渋谷2店舗・水道橋と、東京都内に8店舗を構えるタイ料理レストラン。今回が初訪問です。
プリッと大ぶりな海老が美味。
爽やかな酸味で良いお味に仕上がっています。
唐辛子入りのソーセージを使ったサラダ。
おもにタイ北部で親しまれているソーセージで、酸味の効いた風味が独特です。
思いっきり唐辛子が入っていますので、うっかりガブッと行くとメチャ辛いです。
大ぶりで食べ応えがあるサテ。グリーンカレー味、トムヤム味、ラープ味の3種類がラインナップされています。
少し辛めの味わいであるはずですが、この前に頂いた「ヤム・ネーム」が激辛だったのでほとんど辛さを感じず。
〆めはこちら。
この「パッ・タイ」も甘すぎずくどすぎずちょうど頃合いの良いお味。
こう言う普通のものが普通にウマいって、意外に有りそうで無いんですよね。
この日オーダした料理は、どれも程が良いと言いますか、味わいに過不足なく安心して頂けました。
お値段もリーズナブルですし、なかなか使い勝手の良さそうなタイ料理レストランでした。
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・店名 クルン・サイアム 大井町店
・住所 東京都品川区東大井5-1-14
・電話 03-6433-2711
・備考 特になし。
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前回のブログの続きで、松戸の激安スーパーマーケット、「ロピア」店舗内の隠し扉の奥と言うユニークすぎるロケーションの肉割烹「窯焼き割烹 黒泉」のコースの後半の料理をご紹介したいと思います。
前半の料理でまあまあ腹いっぱいになるのですが、後半も高級食材を用いた料理がまだまだ続きます。
まずはしゃぶしゃぶ。
松茸でとった出汁でしゃぶしゃぶすると言う趣向です。
牛肉をしゃぶしゃぶしたあとは鱧を投入して鱧しゃぶを楽しみます。
〆めは松茸が芳醇に香る素麺。
ぜいたくな素麺ですね。
しゃぶしゃぶの余韻冷めやらぬうちにこんどはすき焼きの皿が運ばれてきます。
そしてすき焼きの上からこれでもか、とトリュフをトッピング。
できあがり。
トリュフがこぼれてしまっています。
トリュフを器に入れて牛肉と卵黄をよく和えてから頂きます。
トリュフの香るゴージャスなすき焼きです。
牛肉を頂いたあとはご飯を投入してこれまた豪華なTKGで〆めます。
そしてようやくこれでほんとうの「〆め」。
のどぐろといくらの土鍋ご飯。
これ、もちろんウマくないハズがない。
ウマいことはウマいのですが、もう腹がだいぶいっぱいなのです…。
腹が減っているときに食べたらさぞかしウマいことでしょう。
お代わりがあります、とスタッフが声を掛けてくれましたが、残念ながら一膳で終了。
デザートは那須御養卵「極(きわみ)」を用いたプリン、栃木県産の秋月(あきづき)、山梨県産のシャインマスカット、そして千葉県産のシルクスイート。
高級食材のオンパレードでたたみこむと言うコースの流れは、ややもするとミーハーちっくな趣向と受け取られてしまうかもしれませんが、しかし、いかに松戸とは言え(失礼)、この食材を使ってこれだけの品数を用意して、まあまあ食いしん坊のおとなを満腹にさせて5,000円、これはすばらしいコストパフォーマンスと言うほかありません。
さっそくSNS界隈では話題になっているようで、この日も満席でした。
すでに予約が取りづらくなっているようですが、折を見て再訪してみたいですね。
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・店名 窯焼き割烹 黒泉
・住所 千葉県松戸市松戸1307-1
KITE MITE MATSUDO 地下1階(ロピア店内)
・電話 047-365-9600
・備考 予約は必須です。
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この日は夕飯を食べに松戸まで。
人生初松戸。
松戸って柏のあたり?くらいの適当な認識しかなかったのですが、松戸って実は東京にメチャ近いんですね。江戸川をはさんで対岸は葛飾。
そんな松戸になにがあるのか。
グルメな友人に指定された場所は首都圏を中心に店舗を展開する激安スーパーマーケットの「ロピア」。
友人の情報によると「スーパーの奥に隠し扉があり、その扉を開けると『肉割烹』がある」と。
そんなわけで狐につままれた気持ちでスーパーに入ってみたのですが、スーパーの店内はいたってフツーの、まさにザ・スーパーマーケット。なのですよ。
飲食店らしきものは見当たりません。
「ロピア」のなかをしばし探検し…見つけました。
お!こいつがあやしいね!
あやしい。
看板こそ出ていませんがスーパーマーケットなのにミラーボールがぶら下がっている。
奥側から眺めるとこんな感じ。
ね、向こうはホントにフツーのスーパーマーケットでしょ?
と言うことで、この扉で正解。
扉を開けると、ここがスーパーマーケットのなかであることが俄かには信じられないようなゴージャスかつ瀟洒なインテリア。
炉窯が備え付けられた大きなキッチンを囲むようにカウンター席が広がります。
この肉割烹の名前は「窯焼き割烹 黒泉(くろせん)」。
なんでもニューヨークのスーパーマーケットのなかにあるレストラン「シェフズテーブル」にインスピレーションを受けてこんなスタイルの店舗をオープンさせたのだそうで。
「窯焼き割烹 黒泉(くろせん)」の料理は5,000円のおまかせコースのみ。
17時の会か、19時30分の会の予約制となります。
まずは食材の披露から。
こちらは野菜。
それではいよいよ料理のご紹介を。
まずは黒毛和牛の3種盛りからです。
手前から時計回りにカイノミ、トモサンカク、サーロインの3種。
予想よりさっぱりとした味わいで、きめ細やかな肉質と上品なサシの風味が印象的です。
続いては黒毛和牛の牛タン。
立派な厚さのタンは、表面はカリッと香ばしく、噛み締めるとタンらしい味わいがジュワッと広がる上等なもの。
タン好きにはたまりません。
そのまま頂いても良いですし、添えられた山わさびを使っても良いですね。
鮪出汁の椀。
椀だねは牛テール、蟹の湯葉包、そして「ばちこ」。
「ばちこ」はなまこの卵巣で高級食材ですね。
途中で湯葉包をほどくと、甲殻類の香りが椀ぜんたいに拡がり「味変」となる仕掛けです。
お次はスタッフが冗談めかして「バブル寿司」と紹介してくれた料理。
和牛、雲丹、キャビア、おまけに金箔のコンビネーションは眼にも舌にも豪華なひと品。
キャビアは左がイタリア産、右がフランス産とのこと。
松戸、バブルの風が吹いていますね。
ズッキーニと米茄子のチーズ包み。
チーズは北イタリアロンバルディア地方に伝わる「ラスパドゥーラ」と言う技法で極めて薄くスライスされています。
このふんわりひらひらした食感が口に楽しいですね。これ、はやりそうです。
チーズのほのかな塩味が野菜の甘さを際立たせ、シンプルですが上等なひと皿。
さて、いよいよ前半のハイライトです。
こちらは摩周湖和牛ヒレ肉の炉窯焼き。
右手の部位はシャトーブリアン。
左手の部位はテート。
シャトーブリアンは説明するまでもなく、高級かつ希少部位の代名詞的なヒレ肉ですね。
きめ細かでしなやかな肉質、そして味わいは非常にすっきりとして上品。
炉窯で火入れされることにより閉じ込められたジューシーな肉汁が、噛み締めるごとに舌の上で溢れ出す至福の時間です。
もう一つの部位、テートは同じヒレ肉でもシャトーブリアンより前側に位置する部位。
ランク的にはシャトーブリアンより落ちると言われますが、こちらは赤身の味わいが濃く、充実感のある味わい。
個人的にはこのテート、とても印象がよかったですね。
この日はちょっとした反省会で神楽坂へと向かったのです。
神楽坂、良いですね。
これだけ飲食店が密集するエリアなのに、猥雑な雰囲気がなくてお店も街を行くひとも品が良いと言いますか。ホント、ステキな飲食店が多くて目移りしてしまいます。
「スタジオーネ・フルッティフィカーレ」は、前菜からドルチェまで、すべての皿に旬のフルーツを盛り込んだコースが頂けるイタリアン。
それではさっそく「シェフのおまかせコース」(4,800円)の料理のご紹介を。
【アミューズ】
鴨をプレザオラ(生ハム)に仕立てたアミューズです。
【季節の前菜】
【シェフのスペチャリテ】
林檎の甘酸っぱさにスカモルツァチーズの軽やかなコクを合わせた、まるでドルチェのようなかわいらしいひと品。
コースの流れから言いますとやや異質感はありますが、なかなかおもしろい趣向ではあります。
【パスタ】
パスタは「姫帆立と早生みかんのジェノヴェーゼ スパゲティ」とこちらのペンネの2種からのチョイス。
ちょっと悩みましたが、重量感のあるパスタを頂きたい気分だったのでこちらを選んでみました。
味わいの濃いサルシッチャと濃厚なクリームソースに柿のねっとりとした甘さが加わり、とてもリッチな風味。
【メインディッシュ】
メインディッシュには「真鯛のグリル ザクロのケッカソース」、「牛ランプのタリアータ カシスとマロングラッセ(+800円)」、そしてこのポークスペアリブの3種がラインナップされていました。
この日頂いたポークスペアリブは、ストゥファート(煮込み)でナイフを入れるとほろほろ、っと身が剥がれるくらいにじっくり仕上げたもの。
無花果の甘さを活かしたソースがスペアリブの旨味を引き出していて、食べ応えのあるメインディッシュでした。
【ドルチェ】
4,800円のコースとしてはボリューム感は十分。
それぞれの料理にフルーツが使われているのが売りではありますが、いずれもテイストはオーソドックスで、悪い意味での飛び道具感は無く、安心して楽しめるもの。
たくさんのイタリアンが軒を連ねる神楽坂ですが、ちょっとした変化球としてはアリ、ですね。
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・住所 東京都新宿区神楽坂6-8-18
・電話 03-6280-8002
・備考 特になし。
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この日は「にくの会」で人形町へ。
訪問したのは「甘酒横丁」にあるこちらの焼肉レストラン。
イタリア語で「Manzo」は「牛肉」、「Vino」は「ワイン」。
「マンツォヴィーノ」は「イタリアンのシェフが本気で始めた焼肉店」を標榜し、普通の焼肉に加えてイタリアンの技法を活かしたサイドメニューとソムリエが選ぶワインを楽しめるユニークな焼肉レストランなのです。
この日頂いたのは14品のカジュアルコース(4,800円)。
まずは前菜としてこちら。
「ボルペッティ」とは、牛挽肉にパンやチーズなどを加えて練ったイタリアの肉団子。焼肉レストランらしからぬ前菜、これ、なかなか楽しいですね。
焼きものはこちらからスタート。
焼肉コースのなかの鶏肉、豚肉と言うのはどうしても脇役感が否めないことが多いのですが、この日頂いた鳥もも肉、豚カルビはいずれも上等で満足。
ハラミも味わいがしっかりしていて良いですね。
焼きものはこちらからスタート。
実はこの日ひそかに楽しみにしていたのが蝦夷鹿の焼肉。
こちらの鹿肉は十勝で食肉の生産、狩猟などを手がけるELEZO(エレゾ)社から送られる3歳の雌鹿のもの。
頂いてみると、鹿らしい味わいはしっかりあり、それでいて雑味は少なく上品なテイストでした。
お口直しにさっぱりとしたピクルス。
焼きもののラストはこちらの4種類。
赤身の味わいが濃厚なトウガラシ、サシの芳醇な香りが印象的なトモサンカクともの肉質は上々。
内臓ものもトリッパには少し甘口のソースを絡めてみたり変化球があって楽しいですね。
〆めは「和牛コンソメ卵クッパ」か「本日のパスタ」からのチョイス。
せっかくなのでイタリアンの風味で〆めてみたいと思いパスタを。
これがまた焼肉の〆めに悪くないのです。いや、ホントに。
いつもとはちょっと違った焼肉を楽しみたい、と言うときに良さそうな焼肉レストランでした。
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・店名 マンツォヴィーノ
・住所 東京都中央区日本橋人形町2-31-13
・電話 050-3628-4376
・備考 階段が急なので足元注意です。
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