この日は2020年焼肉初め。
向かったのは焼肉激戦区、田町。
本日のお店はヘリンボーンのウッドの扉にブラックアウトされたサッシが瀟洒な雰囲気を醸し出す「焼肉 PANCHAN」。
最近の焼肉レストラン、洒落てますよね。
オープンは2017年5月と比較的最近のことですが、老舗の焼肉店、人気の焼肉店の多いこのエリアですでに多くのファンを獲得し人気店となっている「焼肉 PANCHAN」。この日も1階、2階ともにほぼ満席でした。
それでは料理のご紹介、いってみましょう。
この日頂いたのはA5ランクの和牛焼肉に飲み放題が付いて5,000円と言うお得なコース。
【キムチ・野菜】
【パンチャン(前菜)】
この前菜、良かったですね。
「カンジャンケジャン」(蟹の醤油漬け)はよく見かけますが、その海老版と言ったところ。
醤油の風味が海老の甘さを際立たせます。
【赤身 -塩-】
焼きものはハラミから。
さっそく焼いていきましょう。
ステキな厚みの上ハラミはジューシーでハラミらしい味の濃さもあって美味。
続いてはこちら。
【名物】
大判のイチボはスタッフがロースターの上でさっと炙ります。
焼き上げられたイチボはたっぷり卵にくぐらせて…。
手まり寿司のように丸められたご飯を包んで頂きます。
これも鉄板のウマさですね。
【赤身 -タレ-】
手前が「ミスジ」、奥が「内もも」、右手がこの日の切落とし肉の「イチボ」。
まずはたっぷりのサシを湛えた「イチボ」から。
これはサシの力強い香りが最高。
続いて頂いた「内もも」は一転して赤身の滋味深い味わいに舌鼓。
最後に頂いた「ミスジ」は赤身とサシのコンビネーションがさすがのバランス。サシの風味もさっぱりと上品。
この日の3種類の赤身、いずれも肉質は上々。
そしてそれぞれのキャラクターがはっきりしていて食べ比べが楽しいですね。
【豚】
焼きものの最後はサムギョプサル。ちょっと強めに焼き上げてサンチュに包んで頂きます。
こちらも味わいは良好。
【お食事】
〆めの料理はコムタンクッパ。
コムタンクッパ好きのぼく狂喜です。
飲み放題付きで5,000円と言うリーズナブルなコース料金にもかかわらず肉質はハイレベル。
ボリュームは軽めで良いけれど肉質は妥協できない、と言うかたにオススメしたいコストパフォーマンスに優れたお値打ちコースでございました。
───────────────────
・店名 焼肉 PANCHAN
・住所 東京都港区芝5-24-16
・電話 03-6453-6869
・備考 特になし。
───────────────────
風邪でもないのに食欲不振の日が数日続き夕食も控えていたのですが、少し快復の兆しが見えたのでひさしぶりにしっかりと夕食を摂ることにしたのです。
スパイシーなものなら食欲が刺激されるのでは?と思い、向かったのは京橋の人気インド料理レストラン。
「ダバ インディア」。
ぼくがこのレストランに通い出した頃は今ほどの人気っぷりではなく、扉を開けると店内はほぼ外国人の客ばかり、なんていう日もある、ディープ感漂う店でした。
いまではランチタイムでもディナータイムでも行列ができるほどの人気店になってしまったので、この日も警戒して18時に店内に滑り込んだのですが、そんな早めの時間帯にもかかわらず店内はほぼ満席。
ワンプレートの「ダバ ミールス」も良いな、と思いつつも、この日はアラカルトで前菜ひと品、カレーとライスを頂くことに。
「ワダ」は南インド料理のひとつで、小麦粉、豆を使った生地を青唐辛子、クミン、コリアンダー、生姜などのスパイスで味を整え、丸い形状に油で揚げたもの。
ひと口に「ワダ」と言ってもさまざまなバリエーションがあるそうですが、この「マサラワダ」はゴツゴツした外観の通り、ザクっとした荒々しい生地の食感が特徴。
そしてカレーはちょっと変化球をチョイス。
「ダバ インディア」ではたいていはチキンを使ったカレーをオーダするのですが、珍しく魚系で攻めてみました。
カレーは辛さの奥にスパイスの絶妙なブレンドを感じるグッドバランンス。
ただ辛いだけ、ただ刺激的なだけのカレーとは一線を画す「ダバ インディア」ならではのクオリティ。
メインの具材の鯖ですが、意外に「鯖感」が残っていて、鯖好きなひとには良いかもしれませんが、ここは好みが分かれそう。
これだけのスパイスの海のなかでも個性を発揮する鯖と言う食材、やはりひと癖ある食材ですね。
これはこれで良かったのですが、次は普通にチキンかな?
───────────────────
・店名 ダバ インディア
・住所 東京都中央区八重洲2-7-9
相模ビル 1階
・電話 03-3272-7160
・備考 特になし。
・参考記事 2017年07月26日「ダバ インディア」
───────────────────
この日は高名な中国料理研究家が主催する食事会にご招待頂き、京橋にて夕飯を。
食事会の会場は京橋のオフィス街の地下にある「四川料理 華美」。
2019年にオープンした「四川料理 華美」は、中国四川省の五ツ星ホテルである「錦江賓館」で料理長を務めた楊聡氏がオーナーシェフを務め、本格的な四川料理をリーズナブルに楽しめるレストラン。
四川料理と言えば辛さ。麻辣の味わいをまずは思い出しますが、この日の食事会のテーマは「辛くない本格四川料理」。
日本にいてはなかなか体験できない本格的かつ正統な四川料理を楽しめると聞き、期待に胸(と胃袋)を膨らませながら階段を降りたのでした。
この日はドリンク込みで5,000円(税込)と言う破格のコース料金設定。
それではさっそく料理のご紹介を。
冷菜の盛合せはいずれも品が良く、滋味深い味わい。
続く料理は柑橘のなかにグリーンピース、肉類、煮凝り上のジュレを詰めたひと品。
柑橘の香りとともにふわっと花椒の香りが広がりえも言われぬ良い香り。
そして驚きのつばめの巣。
言わずと知れた中国料理の珍味、高級食材です。ぼくも実際に頂くのは数十年ぶり。
フランのようにやわらかに仕立てた卵白の上に、ほんのり甘めに味付けがされたつばめの巣のスープが満たされています。
古来より不老長寿の薬効があると信じられている高級食材、ありがたみがありますね。
つばめの巣に続いてこちらも高級食材である鮑。
砂肝と野菜の四川風炒め。
こちらはわずかに香りづけ程度に唐辛子を使っていて、ただやたらに辛い四川料理とは一線を画す上品で軽やかな辛み。
ひと口に「辛さ」と言っても「辣味」(辛さの味わい)と、「麻味」(痺れる風味)のそれぞれの強さとお互いのバランスで辛さのバリエーションはさまざま。
本格的な四川料理を頂くと、辛さの奥深さに気付かされます。
菜の花と青山椒の炒めもの。
先ほどの砂肝の炒めものもそうでしたが、街場の「日本風中華料理店」で見かけるような、どっぷりと皿に油がたまっているような炒めものとはまったく異質の上質な炒めものです。
コース料理はここまで。なのですが、ひと品追加で麻辣焼きそばもサービスして頂きました。
こちらは目が覚めるような辛さ。
辛さの奥に花椒の風味がひろがりあとをひく味わい。
料理はいずれも品格のあるもので、これだけの料理をおどろきのコストパフォーマンスで楽しめる佳いレストランでした。
東京にいながらにして楽しめる正宗四川料理、奥深い四川料理の扉を開けてみたい方におすすめです。
───────────────────
・店名 四川料理 華美
・住所 東京都中央区京橋1-6-13
金葉ビル 地下1階
・電話 03-3562-8228
・備考 コース料理の内容は応相談とのこと。
───────────────────
この日は仕事帰りに練馬駅へ。
人生初の練馬駅下車です。
東京に数十年も住んでいると言うのに、東京都内未訪の地と言うのはけっこうたくさんあるものです。
そんな練馬になにがあるのか。
ぼくたちがこの日訪れたのは「鳥長」。
予約が殺到してしまったために、現在では電話番号を非公開にしていると言う人気鳥料理店です。
この日は友人の計らいでそのプラチナシートにお邪魔させて頂くことに。
感謝・感謝でございます。
料理はおまかせで。
まずは生の鳥つくね。
奥側左手はレバー、ハツ、砂肝の刺身。
そして奥側右手は胸肉のづけ。
このづけ、絶品。
ねっとりした食感と胸肉のさわやかな旨味。胸肉のウマさを再発見。
続いてもも肉のたたき。
香ばしい皮目と、レア感たっぷりの芯の部分の味わいのコントラストが良いですね。
銀杏をはさんで、胸肉のロースト。
ディルの風味が食欲をそそるひと品。非常に美味。
王道の正肉。
奇を衒わないオーソドックスなひと串ですが、鶏自体の風味をあますところなく堪能できます。
燻された脂の香ばしい風味と鶏自体の滋味が一体となって力強い味わい。
蓮根つくね。
こちらも一見なんでもないようなひと品ですが、これが実に滋味深い味わい。
手羽。
香ばしい皮目と脂のウマさを堪能できます。
チキン南蛮。
レバー。
このレバーに限らずですが、串ものの火入れは割としっかりめの印象。
そしてお待ちかねの鍋。
最初に投入されている食材は長葱、ポルチーニ茸…そして真ん中にはなんとフォアグラ。
こちらが「鳥長」名物のフォアグラ鍋。
フォアグラはオーナー自ら調理してくれます。
片面に火が入ったらひっくり返してしばし待機。
ジュワジュワっとフォアグラから脂が溶け出します。
フォアグラにほどよく火が入ったら、まずはフォアグラだけでひと口。
そして鶏肉、クレソンを投入してフォアグラ出汁の鳥鍋と言う豪華な鍋を楽しみます。
フォアグラ鍋と聞いて、もっとしつこいものを想像していたのですが、不思議にこのフォアグラ鍋、重さは感じません。
鍋のフィニッシュはうどん。
フォアグラと鳥の旨味を十分に吸ったうどん、満腹のはずですが、これ、すいすい入ってしまいます。
現在は簡単に予約が取れない状況になっていますので、気軽にオススメできる店ではありませんが、驚きと楽しさのある佳い店でございました。
機会があれば再訪したいですね。
───────────────────
・店名 鳥長
・住所 東京都練馬区豊玉北4-31-8
・電話 非公開
・備考 特になし。
───────────────────
実は先日から行ってみたいお店がありまして。
神保町にある昔ながらの蕎麦屋なんですが、かつ丼がウマいと言う噂のお店なんです。
ね、聞いただけでなんだかウマそうでしょ?
しかしその蕎麦屋は閉店が19時。ちょっと間に合いそうにありません。と言うわけで、オフィスの近場である銀座近辺でかつ丼でも頂いて帰ろうか、となったのです。
銀座でかつ丼と言えばまずは思い浮かべるのが現在本店建替え中の老舗「銀座梅林」。
あとは交通会館地下の「あけぼの」。あのかつ丼も捨てがたい。
しかしせっかくなので未訪問だったこちらのとんかつ店へ。
銀座六丁目、雑居ビルの階段を降りた地下に佇む「とん㐂(とんき)」。
オーダはもちろんかつ丼。なのですが、かつ丼には8つのバリエーションがあるのです。
・かつ丼 (単品 1,000円・定食 1,300円)
・ヒレ丼 (単品 1,050円・定食 1,350円)
・特製かつ丼(単品 1,310円・定食 1,710円)
・特製ヒレ丼(単品 1,360円・定食 1,810円)
ぼくが選んだのはこちら。
「特製かつ丼」のロースかつは、近ごろの厚切りのロースかつに慣れてしまった身としてはそれほどインパクトのある厚さではありませんが、脂身が少なくすっきりした風味には好感が持てます。
衣もサクリと気持ちの良い食感で、衣には一家言持つぼくも納得の味わい。
玉子はごくあっさりと表面を覆うのみ。したがって衣のサクサク感がより一層強調されると言うわけです。とんかつ自体のウマさを味わうかつ丼と言う印象ですね。
ただし個人的には海苔は不要ですね。海苔ってけっこう香りの強いものですから、かつ丼のなかで香りが浮いてしまう場合があります。
強烈なインパクトこそないものの、ファンが多いのも頷ける、均整の取れた味わいのかつ丼でした。
───────────────────
・店名 とん㐂(とんき)
・住所 東京都中央区銀座6-5-15
銀座能楽堂ビル 地下1階
・電話 03-3572-0702
・備考 特になし。
───────────────────