この日は男だらけの忘年会。
向かったのは目黒。
師走の風に漂う「とんき」のとんかつの香りをたのしみながら行人坂(ぎょうにんざか)を下り、訪問したのはこちら。
「リナシメント」は2016年10月にオープン、現在はボローニャ県イモラの名店「リストランテ サンドメニコ」の副料理長まで務めた小川慎二氏がシェフを腕を振るっています。
ディナーコースは6,500円、8,500円、13,000円の3種類。
この夜はパスタとセコンドが選べる8,500円のコースを頂きました。
まずは前菜のひと皿目。
この日の前菜の種類、なんと19品目。
・海老 トリッパ トマト煮込み
・サーモン 低温調理 菊芋 エスプレッソ香り
・今治 漁師藤本氏 カルパッチョ
・帆立貝 キウイ 紅てまり蕪包み
・オマール海老 バジルムース
・今治 漁師藤本氏 カッチュッコ
・キャヴィア 蕎麦ブリーニ サワークリーム
・大黒本占地 マリネ
・ふくどめ小牧場より 幸福豚 プロシュットコット
・青森シャモロック ポルケッタ 生粒胡椒
・二戸 短角牛 ローストビーフ
・リコッタアッフミカータ 舞茸 パーネカラサウ
・幸福豚 青森シャムロック ミルフィーユ
・足寄 仔羊 自家製ハンバーガー
・入間 貫井園より 原木椎茸 香草パン粉焼き
・フォアグラ 無花果 柿
・甘長唐辛子 ゴルゴンゾーラ
・カモミールゼリー
・ブッラータチーズ 生ハム 洋梨
いずれの料理も美しく可憐ですが、ただ単に美しいだけでなく、それぞれ滋味深く存在感のある料理の数々にシェフの繊細な技倆を垣間見る思い。
ただあまりにも多品種かつ(ポーションが)かわいらしいので、ぼくみたいに繊細さが無くアタマの悪い大食漢にとっては、ひとつひとつの料理の印象がちょっと散漫になってしまうきらいもあります。
前菜のふた皿目。
濃厚な白子の旨味を味わうこの時期らしい温かな前菜。
パスタは「ボロネーゼ リナシメントスタイル」と「北海道 帆立貝 ジェノヴェーゼ」の2種類からのチョイス。
どちらも惹かれますが、スペシャリテであるこのパスタを頂きました。
短角牛と幸福豚の2種類を使ったボロネーゼソースは力強い味わいを持ちながらシャープ。
荒々しさがなく洗練された風味はスペシャリテの名に恥じない上質さ。
メインディッシュの前にはかわいらしいスープがサーブされます。
こちらは75°の温度で4時間調理した黒鮑と、パルマ産の生ハム、パルミジャーノレッジャーノから作られるスープ。
旨味の強いそれぞれの食材の持ち味が濃厚な風味を形づくりつつ、それでいて透明なスープはすっきりとしたあと味。
セコンドは「今治 漁師藤本氏 天然旬魚 ポワレ」と「青森 銀の鴨 赤ワインソース」の2種類からのチョイス。こちらも悩みます。
鴨は胸肉と、手前に見えるさまざまな部位を合わせたハンバーグの2種類を楽しみます。
こちらに合わせるのは鴨のジュと赤ワインを使ったソース。
繊細な食感と風味の胸肉と、味わいが濃く力強いハンバーグのコントラストが見事。
ソースも端正な味わいで鴨の鴨らしい旨味を引出しています。
ドーム型のムースの表面にはチェリーのジュレ。
柔らかな甘さを湛えたムースは滑らかな舌触り。
上質なドルチェでコースは完成。
スタイリッシュなおとなの隠れ家で頂くイタリアン。
ぼくたちみたいに男子会ではなくデートでのご利用がオススメ。です(笑)。
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・店名 リナシメント
・住所 東京都目黒区下目黒2-23-2
est Largo MEGURO 1階
・電話 03-6420-3623
・備考 特になし。
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この時期になると忘年会やら打上げやらさまざまな催しものがありますが、この日はそのようなお誘いをすべてお断りして曙橋へ。
なぜならこの日はグルメな友人がこちらの焼肉レストランを予約してくれていたから。
ご存知、「ヒロミヤ」。
数年先まで予約が埋まっていると言う噂の焼肉店です。
料理は焼肉コース(6,500円・税込)が基本。
このコースにはひとり当たり300gの精肉、ホルモン、2時間のドリンク飲み放題、ご飯がセットになっています。ドリンクやご飯はセルフサービスです。
前回訪問時は6,000円(税込)でしたが、消費税アップもあり少し値上りしてしまいましたね。
それではさっそく焼きもののご紹介を。
新鮮なレバーは胡麻油にくぐらせてから軽めに炙って頂きます。
牛タンは食べごたえのあるすばらしい厚み。
テイストもタンらしい味わいが濃く上等。
牛肉の大群(笑)。
タレと玉子で食べるのがオススメと言う2種盛り、この日はハラミとカイノミの2種類の部位でした。
味わいの強いハラミ、赤身とサシの両方の旨味のバランスが良いカイノミ、どちらも美味。
焼きあがったハラミはご飯といっしょに。
誰がなんと言おうと肉オンザライス派です(笑)。
ミノ、鴨、のどぶえ。
そして怒涛の精肉系後半戦。
美しくサシの入ったロースは個人的にはこの日のハイライト。
きめ細やかな肉質でサシの風味も上品でした。
赤身ステーキはこの日はランプ。
〆めの肉はこちら。
ツラミとカルビは味噌だれで頂きます。
この味噌ダレもご飯に合いますね。
コースの料理だけでだいぶ腹いっぱいですが、こちらも追加
「肉カレー」と銘打つだけあって肉ばかりのカレー。
空腹のときに食べたかったなあ(笑)。
ドリンクやご飯はセルフサービスですし、いまどきのオシャレ焼肉レストランのような居心地の良さやホスピタリティは望めません。
料理も、雰囲気も、接客も…と全方位的に優れた焼肉店がお好みのかたにはオススメできませんが、限られた予算でボリュームと肉質をひたすら追求と言う突き抜けたコンセプト、これはこれでアリだと思います。
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・店名 ヒロミヤ
・住所 東京都新宿区市谷台町4-1
・電話 03-3353-6101
・備考 予約は数年待ちとか…。
・参考記事 2018年10月22日「曙橋 ヒロミヤ」
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この日はちょっとした仕事で午後から飯田橋へ。
せっかく飯田橋に行くならば…と言うことでランチにお邪魔したのはこちら。
ランチタイムはお値打のランチメニュー目当てのサラリーマンたちで大賑わいと聞いていたので、正午ちょっと前を狙って訪問したのですが、すでに店内は満席。
幸いタイミングよくほぼウェイティングなしで入店できました。
ランチタイムにもステーキのメニューが用意されていますが、メインはハンバーグ。
「熟成黒毛和牛100%の赤身レアハンバーグ」(1,000円)、「熟成黒毛和牛100%の霜降レアハンバーグ」(1,200円)、「熟成黒毛和牛100%のBIGレアハンバーグ」(1,800円)…。
その他トッピングの違いによってさまざまなバリエーションがありますので悩んでしまいますが、もっともシンプルでオーソドックスなメニューをチョイスしてみました。
霜降肉のハンバーグはスタンダードな200gと300gの「BIG」が選べるのですが、ぼくがチョイスした赤身肉のハンバーグは200gのみ。
300gサイズがあればそちらにしたのになあ、と少々残念だったのですが、熱々の鉄板でサーブされたハンバーグを見てそのボリューム感にびっくり。
球体と言うか、直方体と言うか、厚みのある形状も手伝って200g以上のボリュームに見えます。
ボリューム感満点のハンバーグを割ってみると内面はレアな仕上げ。
鉄板の上で好みの加減まで焼き上げて頂いてみましょう。
うん、この肉肉しい感じ、実に良いですね。重量感のあるウマさ。
ハンバーグはかくあるべし。
ソースも用意されていますが、このハンバーグなら塩と胡椒だけで良いですね。と言うか、塩と胡椒だけが良いですね。
これが1,000円(税込)なんて飯田橋のサラリーマンは羨ましすぎます。
オフィスの近くにあったら週1で通うんだけどなあ。
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・住所 東京都新宿区揚場町2-1
軽子坂MNビル 1階
・電話 03-5579-8861
・備考 服に臭いがつきますのでスーツの方はご注意を。
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そして同じ日の夜。
首尾よく17時で仕事から解放されて、特に予定もなかったので、神楽坂までぶらりと散歩。
夕飯には少し早いのですが、ちょっとそそられるレストランを発見。
「ル・パヴェ」なる肉料理メインのレストランです。
カフェっぽいインテリアですが、メニューを見ますと「熟成肉のステーキ」、「和牛ハンバーグ」、「和牛のすき焼き」、「和牛ビーフシチュー」などなど肉好きのこころをくすぐるようなナイスな料理が多数。
数時間前にハンバーグを食べたような気もしますが…。
ハンバーグに使われる牛肉は「黒毛和牛」、「あか牛」、「短角和牛」の3種類からチョイスできるとメニューにあったので「短角和牛」を所望したのですが、この日は残念ながら「黒毛和牛」しか用意できないとのことでした。
「黒毛和牛」ゆえジューシーな断面。
もちろんウマいことはウマいのですが、もう少し赤身系の部位で食べてみたかったですね。
ステーキはももとランプの2種類。肉の味がしっかりしているランプが好印象でしたが、もう少しレア目に仕上げてもらえると嬉しかったのですが。
肉をガッツリと頂きたいときには悪くないかも。です。
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・店名 ル・パヴェ
・住所 東京都新宿区神楽坂6-8
浦沢ビル 1階
・電話 03-6280-8836
・備考 特になし。
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先日、とある水曜日のこと。
前から訪問したかったとんかつ店を訪問しようと思って新宿三丁目に向かったのですが、店の前まで来てみたところなんと定休日。
事前にチェックしてから向かえって話ですね(笑)。
しかたなくその日は近くの「ガンジー」でカレーを食してとぼとぼ帰宅したのでした。
そして日を改めて向かったのがこちら。
「王ろじ」。
「王ろじ」は1921年(大正10年創業のとんかつ店。
あと数年で創業100年と言う老舗です。
「王ろじ」と言う不思議な語感の店名には「路地裏の王様になる」という思いが込められているのだとか。
確かに新宿通りの1本裏手になりますので「路地」ではありますが、現在は「路地」とは呼べないような喧騒のまっただなかにあります。
真偽のほどは不明ですが、われわれがいま「とんかつ」と呼んでいる豚肉料理に「とんかつ」と言う呼称を使ったのはこの「王ろじ」が最初だったのだとか。
そんな老舗中の老舗である「王ろじ」の名物がこちら。
とんかつ屋のどんぶりと言えば普通はたまごでとじた「かつ丼」が定番。ですが、「王ろじ」の「とん丼」はいわゆる「カツカレー」スタイル。
丸い形状のとんかつはその形状からひれかつかと思ったのですが、実はひれかつではなく、ロース肉の脂身を削ぎ落として揚げたものなんだとか。
そのとんかつをひと口かじると、脂身が少ないので非常にさっぱりとした風味。少し塩気の強いカレーといっしょに頂くと、さほどとんかつ自体は主張してこないタイプです。
たとえば、蒲田の「とんかつ檍のカレー屋いっぺこっぺ」のカツカレーのかつは、カレーのなかにあってもなお「これは『とんかつ檍』のとんかつだよ」と主張してくるタイプ。
「王ろじ」はそうではなくて、あくまでもとんかつとカレーのハーモニー重視。
「とんかつ檍のカレー屋いっぺこっぺ」ほどのインパクトはありませんが、なんと言うのでしょうか、バランスと言いますか、ほどの良さ、と言いますか、そのあたりは老舗ならではと言ったところでしょうか。
「とん丼」とセットに「豚汁」をオーダすると言うひとが多いと聞いてぼくも「豚汁」を注文してみました。
この「豚汁」がユニーク。
注文を受けてから玉葱とベーコンを炒めて作る豚汁なのです。したがって味噌の香りとともにベーコンの香りがふわっと鼻孔を刺激します。
いやー不思議な味わい。
個人的には豚汁はフツーの豚汁のほうが良いかな?と思いましたが(笑)、まあこれもファンがたくさんいるわけで、老舗の味わいなのでしょうね。
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・店名 王ろじ
・住所 東京都新宿区新宿3-17-21
・電話 03-3352-1037
・備考 特になし。
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この日は中野にてことし第一弾の忘年会。
中野で夕飯を頂くときはたいてい北口だったのですが、今回は珍しく南口。
せっかくなので南口をぶらりと散歩。
「中野レンガ坂商店街」なんて言う小径があったりするのですね。
さて、そんな南口、この日訪問したお店がこちら。
中野界隈の飲食店に詳しい友人が教えてくれた「ジンギスカン楽太郎 中野店」。
アラカルトメニューもありますが、お得なのは食べ放題・飲み放題のコース。
90分コースが3,980円(税込)、120分コースが4,200円(税込)。
220円差かあ。それくらいの差なら120分コースにしますよね。ってことでもちろん120分コースをチョイス。
「ジンギスカン楽太郎」のジンギスカンに使われるラム肉は北海道から取り寄せる生ラム肉。
こちらは基本となる「肩ロース」。
さっそく焼いていきましょう。
たまに野菜を鍋ぜんたいに敷き詰めて、その上で肉を蒸し焼きにしている光景を見かけますが、ぼくのオススメは肉はジンギスカン鍋の真ん中で焼き、滴ってくる脂がたまる円周側で野菜を揚げ炒める方法。
こちらのほうが肉と脂の旨味をダイレクトに感じられます。
札幌のジンギスカン屋のバアさんがそう言っていたので間違いないハズ(笑)。
「ジンギスカン楽太郎」のジンギスカンの味わいは淡白、あっさり。
ひとによっては少し淡白すぎると感じるかもしれませんが、非常に癖が少なく食べやすいラム肉です。
こちらは「ラムソーセージ」。
言われないとラムのソーセージであると気づかないくらい、ほとんどラム感は感じられず。
後半はこればかり食べていました(笑)。
こちらは「ラムショルダー」。
味わいの強さは「肩ロース」よりこちらの「ラムショルダー」のほうが強いですね。
ただしラムっぽい感じもありますので、癖のないあっさりめのラム肉がお好きな方には「肩ロース」がオススメ。
コースで腹いっぱいになったあと、止めておけば良いのに追加オーダ(笑)。
「北海道十勝牧場直送牛トロ飯」で〆めましょう。
食べて飲んで腹いっぱいで4,200円。
お値段の割に肉質も上々でコストパフォーマンスは良好です。
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・店名 ジンギスカン楽太郎 中野店
・住所 東京都中野区中野2-29-1
・電話 03-6304-8929
・備考 特になし。
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この日はちょっとした会食で日本橋ウィークエンドランチ。
最近の日本橋、土日でもひとが多いんですね。予想外の賑わいにちょっとびっくり。
訪問したのは日本橋高島屋S.C.新館6階の「中国名菜 銀座アスター 草(そう) 日本橋」。
言わずと知れた「銀座アスター」グループの店舗ですが、店名となっている「草」には「書の書体の総称『真行草』から、最後の一文字を当てて、銀座アスター本店を真と捉え、正格を気ままに風雅に発展させた草の概念をメニューや店舗ムードに表現した」と言う意味が込められているそうです。
この日はランチコースの「牡丹」(3,500円)をチョイス。
ひと口サイズの冷菜の盛合せ。
「銀座アスター」らしい美しいひと皿ですが、食べ盛りの(笑)ぼくには少しボリュームが不足気味に感じられました。
「銀座アスター」の客層からするとご高齢のかたも多いでしょうし、これくらいでちょうど良いのかもしれませんね。
ふかひれは申し訳程度に、と言うのがこの手のコースのなかにおけるふかひれ料理の常ですが、思いのほかふんだんにふかひれが使われていてちょっと贅沢感があります。
左は海老と春菊の揚げワンタン。
右は蟹焼売。蟹焼売にはアヴォカドが添えられています。
先ほどのふかひれスープもそうですが、定番の料理を少しずつ崩して食材の意外な取合せを楽しませる、そんなところが「草」たる所以なのでしょうね。
メインディッシュは「草名物 黒豚の酢豚」、「海老のチリソース煮、彩り野菜添え」、「海の幸と豆腐と湯葉の煮込み」、「白身魚と季節野菜の強火蒸し、生姜の香り」の4種類からの選択となります。
ぼくのチョイスはこちら。
こちらは白身魚と野菜を蒸すことでそれぞれの素材の持ち味を上品に引き出したひと皿。
上品かつ繊細、なかなか上等なひと皿でした。
デザートには「やわらか杏仁の紫芋ココナッツミルク「と「白きくらげと亀ゼリーのシロップ仕立て」の2種類が用意されていました。
デザートが選べると言うのはうれしいですね。
器のなかの黒っぽいゼリーが「亀ゼリー」。
「亀ゼリー」とは亀の甲羅の裏のコラーゲンと、土茯苓(どぶくりょう)、仙草、天草などの漢方薬からなる身体に良いと言われる食材。
現地のもの、それも本格的なものは苦いそうですが、こちらの亀ゼリーは甘くマイルドな風味で普通にデザートとしておいしく頂きました。
料理はいずれも品が良く、力感を求める向きにはオススメできませんが、雰囲気も良くちょっとした会食などには使いやすそうなレストランでした。
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・住所 東京都中央区日本橋2-5-1
日本橋高島屋S.C.新館 6階
・電話 03-5542-1185
・備考 特になし。
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ことしの11月29日…「いいにくの日」は絶品焼肉を楽しむために田町へ。
「焼肉にくがとう33895 田町・三田店」は2014年に人形町にオープンするや、またたく間に東京でも屈指の人気焼肉レストランとなった「焼肉にくがとう」の支店。
一風変わった店名の「33895」と言う数字は、オーナーが飼育していた肉牛の個体識別番号に由来するそうです。
この日は「肉風呂VIPルーム」なる個室をお借りしての貸切焼肉会。
料理はおまかせのコース仕立てとなります。
【冷菜】
【一口】
そのネーミングの通り凝縮された肉の旨味がガツンと舌に届くコムタンスープ。
食欲が刺激されます。
【前菜】
手前から時計回りに「ハチノス」、「上ミノ」、「センマイ」、「ハツ」。
いずれも鮮度抜群で雑味なくクリアな味わい。
【裏握り】
前回頂いたときはタスマニア産の生胡椒が握りに添えられていましたが、今回は生胡椒に変えてキャビア。
これは豪華。キャビアの塩味が和牛の脂の甘さを引き立てます。
そしていよいよ焼物です。
【焼肉】
いつも通り、すばらしい厚みのタン。
少し強めに火を入れると実に香ばしいタンの香り。
味わいも歯ざわりも上等。
見るからに肉質の良さが伺えるハラミは普通に頂いてもウマそうですが、トリュフ塩でゴージャスに仕上げるのが「にくがとう」流。
厚切りのハツもハツらしい味わいが濃厚で上等でした。
テーブルに運ばれてきた肉の美しさに一同感嘆の声を漏らしたのがこちら。
実に見目麗しいイチボ。
肉のウマさも、脂の香りも濃厚なイチボはおろしポン酢でさっぱりと。
【オーナーが世界初の育て方をした牛】
「Gミウラビーフ」の「Gミウラ」とは「にくがとう」オーナーである三浦剛さんのこと。
三浦オーナー自らが肥育を手がける庄内牛が「Gミウラビーフ」なんだそうです。
この「Gミウラビーフ」、噛み締めるとこれぞ赤身肉の真骨頂とも言うべき、赤身らしい旨味がジュワッと染み出します。
旨味と、その旨味の奥に感じる赤身らしい酸味、そして桃だれのフルーティな味わいが一体となって赤身肉を頂く喜びが感じられるひと品でした。
【箸休め】
【名物】
大判のイチボはスタッフの手でサッと網の上を滑らせるように軽く火を通して…。
「日本一卵」にくぐらせてすき焼き風で頂きます。
これは絶対間違いないヤツですね(笑)。
イチボの脂の甘さの余韻に浸る間も無く、もうひとつの名物が準備されます。
【裏名物】
こちらもスタッフの手で醤油、バター、にんにくなどを調合した特製のたれに、なんどもなんどもくぐらせながら火を入れていきます。
焼き上げられた「赤身ロック」は特Aランクの「にこまる米」、そしてたっぷりの雲丹と共に頂きます。
最後は「日本一卵」をかけて贅沢な「TKG」を楽しみます。
【〆肉】
最後の肉はリードヴォー。
ある程度まで火が通ったらバルサミコのソースを和えて、もう一度表面がカリッとするまで火を入れてできあがり。
【〆物】
最後はキリッとした酸味が印象的な冷製パスタで充実の焼肉コース、完成。
この日も、肉への愛情と探究心を感じるハイレベルな料理の数々に大満足。
肉を喰らう楽しさを再発見できる至福の焼肉コース、肉好きのかたにぜひオススメしたいですね。
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・住所 東京都港区芝5-12-7
カゾール三田 1階
・電話 03-6435-2983
・備考 予約はお早めに。
・参考記事 2019年07月01日「田町 焼肉にくがとう33895 田町・三田店(前編)」
2019年07月06日「田町 焼肉にくがとう33895 田町・三田店(後編)」
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