あいかわらずの緊急事態宣言で外食もままならない日々が続いていますが、この日は春みたいなまばゆい陽光に誘われて天王洲アイルを散策。
いつも通り「breadworks」でパンでも買って帰ろうか、と思い運河沿いを歩いていると、どこからか肉を焼いている香ばしい匂いが漂ってきます。
最近テイクアウトものやデリバリーものばかり食べていて、調理する際の音や香り、そう言ったライブ感にはほんとご無沙汰だったので、鼻孔をくすぐる食べものの香りと言うのは久しぶりで新鮮な刺激です。
パンの購入は後まわしにして、思わず匂いの発生源の特定をするために調査を開始(笑)。
この日の天王洲アイルでは「ART MARKET TENNOZ 2021」と言うアートイベントが開催されていて、運河沿いもたいへんな賑わい。
キッチンカーも何台か出店していて、例の香りは天王洲アイルの常設のレストランではなく、これらのキッチンカーから発せられているようです。
そして発見。匂いのもとはこの店ですね?
「POMMES PROST(ポメスプロースト)」と言うキッチンカーです。
こちら、もともとは代官山でベルギースタイルのフリッツ(フライドポテト)の店舗を営業していたそうですが、現在はキッチンカーに業態を変更し、メニューも肉料理も取り混ぜてレパートリーを広げているようです。
ちなみに「POMMES PROST」のキッチンカーは絶賛修理中で、この黒い車両は借りものなんだそうで。
メニューを見ますとアンガスビーフを使った「ローストビーフライス」が950円。
「グリルチキンライス」が850円。
そしてローストビーフとグリルチキンの両方が楽しめると言う魅力的な「スペシャルミートコンボライス」なるメニューが1,250円。
スペシャルミートコンボライス…惹かれますが、実は2時間ほどまえに昼食を頂いたばかり。
スペシャルミートコンボライスは泣く泣く諦めてこちらを。
待つこと数分、ずしりと持ち重りのする皿をゲットしてさっそく頂いてみました。
まず目を奪われるのはたっぷりのチキン。ですが、ワンプレートのなかにグリーンサラダ、キャロットラペ、パスタ、ビーンズなどが散りばめられていて彩りが豊か。
グリルチキンのソースは「シャリアーピンソース」、「ハニーマスタードソース」、「柚子胡椒ソース」から選べますが、スタッフのオススメでさっぱりとした「柚子胡椒ソース」を。
このチキン、ひと晩スパイスに漬け込んだものを焼き上げるそうで、パリッとした鶏肉の皮目の香ばしさとスパイスの風味のバランスが秀逸。
ジャマイカの料理でジャークチキン、あるじゃないですか。イメージとしてはあんなイメージなのですが、こちらのグリルチキンは辛さはなく、スパイスの香ばしさだけが印象に残る。そんなテイストです。
いやいやキッチンカー、侮れない。と言うか、ウチの近所に店があったら毎週通いたいくらい好みのテイストです。
胃袋にあまり余裕がなくてローストビーフを食べられなかったのが残念。
次回見かけたら今度こそは「スペシャルミートコンボライス」、頂いてみたいと思います。