御茶ノ水 グルマンズ

この夜はちょっとした打合せ兼全員同い年と言うメンバーによる食事会で御茶ノ水へ。

 

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訪れたのは同行の友人が前から興味があると言っていたこちら。

「グルマンズ」。

 

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扉のガラスの奥に「うり坊」の毛皮がディスプレイされているのが見えるでしょうか?

ご存知の方も多いと思いますが「うり坊」とは猪の子ども。

その名の由来になっている「瓜」のような縞模様がわかりますね。

 

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ほの暗い店内にも毛皮や狩猟道具が見えます。

「グルマンズ」のオーナである中里寛(ひろき)シェフは実はハンターでもあり、タイミングが合えばシェフ自ら狩猟したジビエを頂くこともできるのだそう。

 

それにしても「グルマンズ」と言うネーミングが良いですね。

ぼくは「グルメ:Gourmet…美食家」ではなく「グルマン:Gourmand…大食漢」を自認しているので、店名だけでわくわくしてしまいます。

 

この夜は12品からなる「極コース」(8,000円)をチョイス。

それではさっそく料理のご紹介、いってみましょう。

 

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  • ポップオーバーとセルヴェルドカニュ

「セルヴェル・ド・カニュ」とはフロマージュ・ブランに生クリームを混ぜ、そこにハーブやにんにくを加えた料理。

これを自家製のポップオーバーに付けて頂くと…これは止まらなくなりますね(笑)。

 

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  • サンふじとブルーチーズ、クルミのサラダ

林檎の甘さとブルーチーズの刺激がよくマッチしていて美味。食欲を刺激するひと皿。

 

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  • 本日のシャルキュトリ盛り合わせ

奥から時計回りに…。

  • アライグマのリエット
  • 鴨のスモークハムと柿のマリネ
  • ジビエのパテ ド カンパーニュ

アライグマは人生で初めて、かも。このリエット、実にコッテリしていてウマいのです。

そしてジビエのパテ ド カンパーニュ。使われている食材は鹿、猪、アナグマ、ヒグマ。

このパテ ド カンパーニュも味わい深く力強いひと品でした。

 

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  • 冬鹿のタルタル グルマンズの山人風

冬鹿ですがさっぱりとしたヴィネガーの風味のせいでしょうか、思いのほか軽やか。

 

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  • ジビエのフォンのポタージュ

この日のポタージュは安納芋を使ったもの。

安納芋の甘さとスープの熱々の温度感が真冬の夜に嬉しいですね。

 

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  • ヒグマのミートソースとマッシュポテトのオーブン焼き「アッシュパルマンティエ」

そしてこちらも熱々のひと皿。

クリーミーなポテトの下にはヒグマのミートソース。

ヒグマ?と聞くと身構えてしまう方も多いともいますが、年末に頂いたヒグマも絶品でしたし、このアッシュパルマンティエのヒグマも味わい豊かで美味でした。

 

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  • 長崎 メスイノシシロースのロティ 〜シンプルなハーブソルトで〜

メインディッシュの肉料理、ひと皿目はロティにした猪。

どんな食肉でもオスとメスでは肉質に違いが有ると思いますが、猪の場合は秋から冬にかけてのメスが最上とのことで、オスに比べて肉質のきめが細かく、癖も少ないそうです。

こちらの料理は味付けもシンプルですが、癖らしい癖もなく非常に上品な味わい。

しかし豚肉より力強いと言いますか、濃厚な旨味が感じられるところが良いですね。

 

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  • 長崎 アナグマのポワレ 〜ブルーベリーソース〜

そしてアナグマ。

アナグマは実に味が良くて、日本に棲息する獣の中で一番ウマいなんて言うひともいる、と、ずいぶん前に聞いて興味を持っていた食材なんですが、そもそもアナグマってどんな動物か良くわからないですよね。

アナグマは本州、四国、九州などの里山に棲息するイタチ科の動物で、その名の通り地中に巣穴を掘って暮らしているそうです。

「同じ穴の狢(ムジナ)」と言う成句が有りますが、Wikipediaでその「狢(ムジナ)」の項を見ますと「ムジナ(貉、狢)とは、主にアナグマのことを指す」と有ります。

 

前菜のパテ ド カンパーニュにもアナグマの肉が使われていましたが、このポワレはアナグマそのものなのでわくわくしながら頂いてみました。

冬眠前のアナグマだったようで、脂身もたっぷり付いていましたが、このプリッとした脂身が美味。

肉質はやや噛みごたえが有りますが、噛み締めるとアナグマの旨味が堪能できます。

噂通りなかなか美味な食材でした。

 

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  • ジビエの濃縮カレー

そして意表を突く〆めカレー。

そう言えば神田〜御茶ノ水界隈ってカレーの名店が多いですよね。

そんなカレー激戦区のビストロのカレー、こちらもやはり本格派でした。

もう先ほどのアナグマまでで腹いっぱいだったので、ぼく以外のメンバーは半人前でオーダ。

ぼくは…もちろん一人前頂きました(笑)。こう言うことをしているから太るのですよね。反省。

 

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  • 鴨の卵のクラシックプリン

濃厚なジビエの味に呼応するような濃厚な味わいのプリン。

素朴ですが滋味深い味わいです。

 

「グルマンズ」、初訪問でしたが店名に偽りなく、グルマンな方、特に肉好き、ジビエ好きのグルマンにぴったりのレストランでした。

ジビエだけでなく店内で熟成させた牛肉、豚肉なども評判らしいので次回はそちらも試してみたいですね。

 

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・店名   グルマンズ

・住所   東京都千代田区神田淡路町2-23

      アクセス御茶ノ水ビル 1階

・電話   03-3526-2266

・備考   特になし。

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