この日は仕事帰りに銀座で夕飯。
特にあてもなくふらふらと銀座の街を歩いていたのですが、あまりの蒸し暑さにたまたま目についたこちらのレストランに避難することに。
場所は歌舞伎座裏手、昔は木挽町と言われたエリアの一角。
まだまだひと通りが寂しい銀座界隈、扉を開けたら誰もいなかった、なんて感じだったらどうしよう(実際5月6月なんてそんな感じの飲食店、多かったですからね)…と思いつつ入店したのですが、店内はなかなかの賑わい。
まあ賑わっているのはめでたい限りなのですが、ちょっと気になったのは今どきありえないくらいの紫煙。
オリンピックは延期になってしまいましたが、受動喫煙防止条例だけは予定通りちゃんと施行してほしいものです。
東京にも「台湾料理店」を名乗る店が多少はありますが、ぼくの経験ではそのほとんどが「なんちゃって」台湾料理店。
メニューを隅から隅まで読んでも、台湾料理ってどこに書いてあるの?ってな感じだったりすることが多いんですよね。
で、こちらの「巧匠」。
メニューを眺めると堂々と「担担麺」とか書いてあってちょっと笑ってしまうのですが、それなりに台湾料理もラインナップされています。
- 大根餅XO醬風味(280円)
それにしても、280円って安くないですか?昭和通りの向こう側、とは言え、いちおう銀座アドレスでこの値段ってびっくり。
味わいはナチュラルで悪くないです。
- エビ蒸しチョンファン(360円)
「チョンファン(腸粉)」は米粉から作られる滑らかな皮で肉類や魚介類を具材として包んだ点心。
広東発祥の料理ですが台湾でも良く見かけますね。
この「エビ蒸しチョンファン」、ボリュームの割にこれも安い。360円。
しかし、味わいは大味と言うかなんと言うか、あまり味わったことのない不思議なテイスト。
それに皮がぼってりと分厚くて、本場の印象とはかけ離れたひと品。
大根餅が良かっただけに残念。
麺類はこちらをチョイス。
- 焼ビーフン(880円)
台湾ではどちらかと言うと「焼き」より「汁」のビーフンがポピュラーなのですが、日本の台湾料理店ではだいたい焼きビーフンですね。
こちらのビーフン、味わいがだいぶジャンキー。
ニラの香りも強いですし、まあ良く言えばパワフル、悪く言うとちょっと品が無い、と言うか。
本場のビーフンのように、油の香ばしさで食べさせると言った趣はありません。
ひと口ふた口頂く分にはこれはこれでアリかな?と思えないこともないのですが、食べ進むとやはりこの味わいがしつこく感じられてきてしまいますね。
銀座としてはかなりお安めの価格帯、本格的な台湾料理を期待すると肩透かしを喰らいますが、中華居酒屋と思って利用すれば悪くないかも。です。
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・店名 巧匠 銀座店
・住所 東京都中央区銀座3-14-10
第一恒産ビル 地下1階
・電話 03-3546-2777
・備考 特になし。
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