この日は「にくの会」で西麻布へ。
六本木交差点から西麻布に向かい、霞町の交差点の手前を右に入ったあたり。
「かおたんラーメン」と「五行」、どちらからも100mの至近距離にあるこちらの焼肉レストランが本日のお店。
西麻布で焼肉。なんともステキな響きです。
西麻布で焼肉と言えば、まず思い出すのは「十々」や「游玄亭」と言った老舗組。
「游玄亭」のオープンは1991年、バブルの最終期だったんですねえ。
2000年代に入ってからは「東海亭」、「うしごろ」などなど。
西麻布で焼肉。とは、なんともステキな響きなのですが、いずれも財布の中に1万円札が1枚では心もとなくて入店できないお店がほとんど。
しかしこちらの「ホルモン焼肉 西麻布 8 hachi」は、高級焼肉店が軒を連ねる西麻布界隈にありながらリーズナブルな価格帯で良質な肉を楽しめることで人気のお店。
この日はドリンク飲み放題が付いて6,000円(税込)と言うお値頃なコースを頂きました。
まずはお通しとしてたっぷりの野菜。
野菜のボリュームにびっくりです。
これから肉をたっぷり頂くので、これくらい野菜を用意してくれていると嬉しいですね。
調味料は牛骨のたれ、カレー塩、そしてノーマルなつけだれ。
焼きものの前にまずは肉刺し。
- 牛タン
- 上センマイ
- ハツ
- 牛ホホ
この日頂いた4種類の部位は、いずれもフレッシュ感が印象的。
ほんのりピンクに染まったセンマイのみずみずしさ、味わい深いハツなど、それぞれの部位のキャラクターが立っています。
上等な前菜で焼きものへの期待感が高まります。
焼きもののひと品目は定番の牛タンから…なのですが、この牛タンがちょっと変化球。
- 牛タン昆布じめ焼
まずは七輪に乗せた昆布のうえで牛タンを軽く炙り、昆布の香りをタンに移します。
昆布から外し、こんどはさっと焼き色がつくまで炙り、牛骨のたれで頂きます。
最初は牛骨のたれのあじが舌に残り、ややしばらくしてからふわっと昆布の香りが広がります。
これ、おもしろい趣向ですね。
- 牛タン
- タンスジ
こちらは仕上げに軽くダイダイを絞り、柑橘のさわやかさをまとわせて。
続いてはテンション上がる2連発。
- トウガラシ
- ザブトン
手前のトウガラシは赤身ならではの滋味が豊か。
繊細さと力強さ、バランスが良いですね。
ザブトンは七輪の上でサシが表面に溶け出したらさっと裏返し、焼きすぎないように注意して頂きます。
とろけるサシの甘く濃厚で、それでいて過度なしつこさはありません。
- 牛ホホ
- 豚ホホ
ホホ肉2種類の食べ比べ。
「ツラミ」などとも呼ばれる部位ですね。
そしてここでステーキが登場。
- 40日間熟成ステーキ
熟成をかけたステーキはスタッフの手でゆっくりと炭火で仕上げます。
表面に焼きが入るとなんとも言えない熟成香が立ち上ります。
焼きあがったステーキはスタッフの手でカットされテーブルへ。
芳醇なサシの風味と熟成香のコンビネーションにうっとり。
後半戦は内臓系が続きます。
- ナンコツ
- コリコリ
こちらはカレー塩で風味を変えて頂きます。
- 豚サガリ
ちょっと甘めのもみだれが豚サガリの味わいを上手に引き出しています。
ご飯欲しいなあ(笑)。
- ホルモン(塩)
- ホルモン(タレ)
- ハチノス(タレ)
内臓系は鮮度と下処理の丁寧さが伺えるクオリティ。
気に入ったのがこのタレの風味。
味は濃いめ、甘さも強めなのですが、下世話になりすぎないギリギリのバランス感。このタレの勢いで食べさせちゃう感じですね。
〆めの炭水化物などはありませんが、これだけの品数を揃え、かついずれの料理も肉質は上等。部位ごとにきめ細やかに味付けを変化させている点にも好感が持てますね。
この内容で飲み放題が付いて6,000円(税込)と言うお値段はお値打ちと言えますね。
近いうちに再訪したい焼肉レストランです。
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・住所 東京都港区西麻布1-4-25
長寿庵 寿ビル 1階
・電話 03-3405-2915
・備考 金曜日・土曜日は27:30まで営業。
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