この日は千葉方面に出かけていたのですが、夕方東京に戻ったら「絶品」と噂の武蔵小山のとんかつ屋にでも夕食を食べに行こうかと考えていたのです(そのとんかつ屋のご紹介はまた別途…)。
すっかりとんかつ気分だったのですが、東京に戻る道すがら、あることを思い出したのです。
「そう言えば、あの店って新小岩にあるんだよな」。
「あの店」とは、いまSNS界隈で盛り上がっているステーキ屋さん、「コメトステーキ」。
曰く、ステーキのデカさがハンパない。
曰く、それでいてたったの1,600円。
曰く、メニューがひとつしかない。
曰く、米が売り切れたら店じまいしてしまう。
曰く、もともとは米屋だったらしい。
曰く、「二郎インスパイア系」。
いやいやステーキなのに「二郎インスパイア系」って(笑)。
これは…途中下車するしかないですね。
急遽路線変更して新小岩駅で途中下車したのでした。
新小岩駅、降り立つのは人生2回目くらいか。
新小岩駅からさらに都営バスで5分ほど。
「江戸川高校前」で下車してそこから徒歩で数百メートル。
すっかり住宅街のなか、商店もまばらになってきたあたりにその店はありました。
18時開店で17時半到着。
シャッターは半開き、まだ誰も行列していません。
ポールポジションゲット。我ながらヒマ人です。
そんな行列なんかしないじゃない、SNSの情報は大げさだよね、と思っていましたら、18時少し前にはぼくの後ろにぞろぞろと行列ができ始めるではないですか。
みんなもヒマねえ。
18時きっかりにシャッターが開き入店。
食券機に1,600円を投入し「米とステーキ 1,600円」と書かれたボタンを力強く押してカウンターへ。
カウンターのなかからオーナーがこれから焼き上げるステーキを見せてくれます。
「形状にばらつきはありますが、すべて450g以上あります」とのこと。
いや、なかなかデカいっす。
米の量と野菜の量、そしてにんにくの有無を訊かれましたので、米の量は普通、野菜の量も普通、にんにくは有りでお願いしました。
そして運ばれてきたのがこちら。
- 米とステーキ(1,600円・税込)
デカい(笑)。
厚みはさほどでもありませんが、その分平面的にデカい(笑)。
もやしどっさり。そして生のにんにく。…二郎インスパイア系(笑)。
ナイフを入れてみると中はロゼ色。
ナイフがスッと入り硬さは感じません。
頂いてみると、ああ、なるほどね。さすが元・米屋が焼いたステーキ。
甘めのしょうゆ味で米が進む味ですね。
米がどんどん進むので、最初のうちは「これなら大盛りにすれば良かったかな?」なんて舐めたことを思っていたのですが、ステーキを半分くらい食べ進んだころから徐々にナイフの進みが遅くなり、次第にため息をつく回数が増えていきます(笑)。
肉は進まずもやしがどんどん減っていきます。もやしウマい…。
うっかり米を大盛りにしなくてヨカッタ(笑)。
ステーキに使われている部位は肩ロースとのことですが、けっこう脂も多く、またそれをチャコールでなくフライパンで焼いているのでけっこう脂はヘヴィーな印象でした。
なんとか完食して店を出るとまだまだ行列中。
それにしても、住宅街のなかの辺鄙な場所にしてこの行列。
いまどきのSNSでバズりやすい突き抜けたコンセプト。コンセプトの勝利、ですね。
まあ個人的には話のタネに1回行けば良いかな、と言う感じの店でしたが、肉喰いたい!でも金ない!と言う腹ペコの若者にはうれしい存在かも。
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・店名 コメトステーキ
・住所 東京都江戸川区松島3-34-13
・電話 不明
・備考 特になし。
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