続 青山 フロリレージュ

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それでは昨夜の続き、青山「フロリレージュ」の夕飯、後半戦です。


 ・魚料理

  真鯛のポワレ

  プーアル茶風味のコンソメとトリュフ

 ・肉料理

  蝦夷鹿のさまざまな部位のロースト

 ・肉料理

  蝦夷鹿のスネ肉のシチュー仕立て

 ・アヴァンデセール 蜜柑のソルベ

 ・デセール チョコレートのオムレツ

 ・コーヒー

 

真鯛は天然もの、とても良い風味の鯛です。かなりレアな火入れ、コンソメも実に奥深い余韻を持った上質な味です。鯛茶漬けみたいに召上がってください、というスタッフからのコメントがあったので、鯛茶漬けにインスパイアされてのプーアル茶という発想なのかもしれませんね。

 

お待ちかねの肉料理は、やはりジビエでした。

蝦夷鹿、ロースやフィレなどの部位を取り混ぜて。お嫌いでなければ脂の多い部位もどうぞ、と言うので、早速熱いうちに脂の多い部位から塩で。癖は皆無。

 

火入れの上手さに川手寛康シェフの実力を垣間見ることができました。

ロースの部位、中は実に美しいロゼ色に。食感も良く、鹿肉の持つ力強さという美点だけを抽出したかのような洗練の極み。

 

前菜までの技巧派のアプローチから、メインの皿はやや正統の趣に。

しかし、だからといって凡庸かと言えば、まったくその反対で、絶妙の火入れ、肉料理の洗練に川手寛康シェフの才気煥発を十二分に感じました。

 

アヴァンギャルドなフレンチと、クラシカルなフレンチ。一晩のコース料理の組立ての中にその二つの流れを美しいプレゼンテーションとともに融合できる川手寛康シェフの技量に感服した一夜でした。

 

しかし、あまりにもサッパリし過ぎた(某評論家はハッキリと「態度の悪さ」と書いている)サービススタッフの対応は、せっかくの料理の良さをスポイルしている感は否めません。

 

レストランは料理だけで食べるものではない、これはぼくの持論です。

再訪したくなる「楽しさ」に欠けていると言ったら言い過ぎでしょうか。

 

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 ・店名 フロリレージュ

 ・住所 東京都港区南青山4-9-9 AOYAMA TMI 1階

 ・電話 03-6440-0878

 ・備考 場所がわかりにくいので注意を。帰りに石段で躓かないように(笑)。

 ・オススメ度 ☆☆☆★★(3点)

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